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マキノノゾミのブログ
by mop-makino
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▼ 『ちりとてちん』ノーヒット・ノーラン!
『夢のひと』東京公演は無事に終了しました。
観てに来ていただいた方々、ホンマにありがとうございました。
ええ芝居でしたな。
で、芝居は現在は北海道をツアー中である。
昨日が函館の近くで初日だったはずだ。
オレは次の公演の準備が忙しくなって、さすがに今回は帯同できないのだが、今朝ニュースで観たら、何と旭川で零下30度だとか言ってた。
ひえー。
マイナス30度だぜ。
一行は来週くらいから旭川のはずだからね、ちょっと他人事じゃない。
大丈夫かね、みんな。
ま、役者さんも大変だろうが、毎日のように搬入・仕込みと本番・バラシ・搬出を繰り返さなくてはならないスタッフさんたちにとっては、これはもうかなりの荒行ツアーだろうと思う。
くれぐれも無事を祈りたい。

ところで。
話は違うけど、今朝の『ちりとてちん』(第90回)は傑作だったね。
もちろん話そのものも感動的な回だったけど、いっとうすごかったのは場面がヒロインの実家の居間一つだけだったことね。
場面が一つだけってことは、オープニングタイトルを除けて14分間の舞台劇を書くのと同じってことだ。
これを書くって実は大変なことだよ。
手間も格段にかかるしね。
少なくともオレは朝ドラでは初めて見た。
朝ドラの場合、通常は10~15くらいの場面で構成されている。
昔はシーン自体が長くて、5~8つくらいの場面で出来てるものが多かったけど、最近の朝ドラは、視聴者を飽きさせないという理由で展開の早さが求められる傾向があって、そうすると必然的にシーン数が増えるのね。
少なくとも『まんてん』を書いてた時にはそう言われた。
特に最初の頃なんて一回で20シーン以上無理矢理盛り込むこともあった。
それで、中盤くらいからやっと「そろそろ10~13くらいのシーンでまとめて行ってください」なんて言われたものだ。
オレは基本が舞台の芝居書きだから、長めのじっくりした場面が好きなのだけど、ドラマというのはそんなものかと思い、たいていは注文されるままに書いてたんだけどね。
でもね、ちょっと反骨心みたいなものもあって、ヒロインの満天が陽平にプロポーズする回だけは登場人物二人だけで1シチュエーションで一気に14分書いてやると内心で思ってたのね。
これ、結果的には間に回想シーンを挿まざるを得なくなって医者役の人なんか出て(佐藤心だった!)登場人物3人になってしまい、台本上の場面数(シーンナンバー)も増えてしまったのだけどね。
でもね、志としては、オレにだってそういうのあったわけよ。
だから、今朝の放送観てて、途中で「お? これはもしかして?」と思ってからは、「おう、ガンバレ、このまま行け、途中で場面変わるな!」と妙なところで手に汗握ってた。
まるでノーヒットノーラン達成の瞬間を見守ってるような気分だ。
ま、たかが朝ドラでそんな見方してる奴もどうよって感じなんだけど。
で。
結果はもう見事としか言いようがない!
台本上のシーンナンバー表には「S#1 小浜和田家の居間」とだけしかないはずだ。
あはは。
これは痛快だったなぁ。
オチの台詞もこれ以外にないくらいに決まってるし…。

いや、今日はええもん見せていただきました。

ま、オレもがんばれって話だがな。
ばふ。
by mop-makino | 2008-01-18 23:41
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