どうでもいい話を更新するとか言ってたのに、加藤和彦さんが自殺してしまった。
「自殺」というのが、信じられない、どうしても。
しかし、まぁ、事実は厳然として事実である。
まさに、悲しくてやりきれないのだが、どうしようもない。
加藤和彦さんはミカバンドの頃よりも、ソロになってCBSに移って所謂ヨーロッパ三部作のあたりからよく聴いてた。
『パパ・ヘミングウェイ』が最初の傑作で、『うたかたのオペラ』を挟んで『ベル・エキセントリック』でとんでもなく極まり、その後の『あの頃、マリー・ローランサン』でまったく別の極まりを見せ、その後も『ヴェネツィア』、再びEMIにもどって『マルタの鷹』という傑作を作った。
この頃はとにかく本当によく聴いてた。
M.O.P.の芝居でも本当によく使った。
ていうか、オレ自身は80年代の半ばくらいから新譜というものをあまり聴かなくなったので、この辺の音楽は今でも日常的に愛聴してたのだ。
今年だって、『悲しきチェイサー』を書く時には、もちろん『マルタの鷹』をしつこいくらいに聴いてたし、坂崎幸之助さんと組んだユニットの「和幸」は『リボルバー』を書いてた時期の愛聴盤だった。(和幸の『ひっぴぃえんど』は客入れに流してたくらいだ)
それなのに。
どういうことなんだ、これは?
わからない。
自殺なんていうイメージからは、もっとも遠い人だったのに。
やりきれない。
今年は何なんだろう。
忌野清志郎が亡くなって、加藤和彦も死んじゃうって、いったい……。
そういや、マイケル・ジャクソンも死んだな。
何というか、そういうものなのか。
世の中って。
そういうものなのか?