マキノノゾミのブログ
by mop-makino
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
さらば地球よ。
『エンジェル・アイズ』は絶賛稽古中なわけだが、ま、稽古の様子などはあちこちに書かれてるので割愛。
ていうか、稽古中は稽古ばっかなので他に書くことないのよな。

で。
今ラジオのニュースで聞いたんだけど、阿久悠さん亡くなっちゃったね。
当たり前だけど、阿久悠さんの詞が大好きだった。
何ていうか、単純に「言語感覚」が非凡でカッチョよかった。
沢田さんの歌でいうと、まず

♪からだの傷なら治せるけれど
 心の痛手は癒せはしない

でシビレた。
続いて、

♪蝶々は空を飛んでるときが蝶々さ
 籠に入れたら ただの虫なんだよ

なんてのにもシビレた。

♪すべてが解ったと言ってくれ
 世界中に発表してくれ

なんてのもよかった。

♪何気ない幸せの裏にひそんでる罪の色を
 得意げに暴きたてたあと この胸は重くなる
 愛のため人を刺し 愛のため滅んだ女
 蒼ざめた顔の色 いつまでもこの目を離れない

なんてのも大好きだった。
私立探偵のことを歌ったバラードだけど、「得意げに暴きたてたあと」ってとこと「愛のため滅んだ女」ってとこが素晴らしい。
歌ってると必ずそこでウルっときたものだった。
こんなこと書いてたらキリがないのだが、

♪お嬢さん お手上げだ

だの

♪おまえのハートは札つきだ

だの、それはそれはもう、カッチョイイったらなかった。
うむ。
すまんな。
申し訳ないが、そういうきらめくようなフレーズの数々で現在の美意識のほとんど9割以上が形成されてしまったオレだ。
気取りや気障といったものは本来あまり良いものではないだろう。だけど阿久悠さんの詞では、それがとても輝いていた。
きっとシャイな人だったのだと思う。
だから下世話スレスレな世界でも品と格調があったのだと思う。

♪指輪はずして愛し合う いけない女と呼ばせたくない

だなんてね。
ただの人妻との浮気の歌なのにね。

♪恋はもともとそういうもの 炎の中の綱渡り

だとかさ。
うー、ダメだ。こんなこと書いてたら止まらん。
最後に沢田さんのもの以外で好きだったものを2曲。

♪悪の天才がときに野心を抱き 世界征服を夢見たときに
 きみはどうする きみはどうするか きみは
 じゅうりんされて 黙っているか

イントロがブレイクして「♪あっくのてんさいが~」とシャウト気味に入る歌い出しが何ともカッチョよかった。
子供向けの番組主題歌なのに、いきなり「蹂躙」なんて単語が出てくるとこがニクかった。
ある意味、阿久の天才の仕事だ。
ばか。
誰がうまいこと言えと言った。
もう1曲は茶木みやこさんの

♪あざみのごとく棘あれば
 悲しい心さらさずに この世を生きていけようが
 はかない花は 罪を負う

これは「横溝正史シリーズ」の第二シリーズのエンディングテーマだった。
最後に真犯人だと判るヒロインの悲劇性を素材にしたところが、当時は何とも洒落てると思ったものだった。
訃報に接して、あらためてオレの中で大きな人だったことを思い知りました。
淡路島出身の人だし。

……合掌。
[PR]
# by mop-makino | 2007-08-02 01:27
すまなかった和正。
今週の『風林火山』圧巻やったなぁ。
久々にテレビドラマ見ながら「うひょ~!」とかマジ声出しちゃったよ。
千葉真一の殺陣これだけたっぷり見るのも久しぶりだなーなんて思って見てたら、あれで俳優引退なんだってな、千葉さん。
ふーむ。
ま、いろいろ感慨深いが、ええもん観られてよかった。
とりあえずこの回は大河の歴史に間違いなく残るよな。

ま、それはさておきだ。
唐突だが、オフコースってどうよ?
どうよってこともないか。
当然ファンだという人もいっぱいいるだろうけど、で、そういう人の神経逆なでする気はまったくないのだけど、オレ、実はそんなに好きではなかったのね。
これ、わりと不思議がられるんだけどさ。
ていうのは、オレ、チューリップ大好きだったからね。
「チューリップ好きでオフコース好きじゃないってあり得んでしょ?」とかよく言われたけど、でもオレに言わせりゃ、根本のスピリットが全然違うんだけどな。
でも、まぁ例えばさ、チューリップのビッグヒットの一つ、『虹とスニーカーの頃』なんて曲は確かにすっごくオフコースっぽいなぁと思うんだよ。
で、実をいうと『虹と~』だけはそんなに好きじゃなかったんだな、オレ。
理由はズバリ、オフコースっぽいからなんだけどな。
何かね、オフコースってスマートすぎる感じがするのよな。完璧主義な感じのする音楽っていうか。
そこがちょっと苦手だったのだ。
だいたい小田和正さんって声高すぎて、一緒に歌えないしな。
だいたいバンドってのは少しダサかったり、下手くそだったり、いいかげんだったり、そういうちょっと破れたところがある方がオレは好きなのよ。
例えばコーラスが美しすぎたりするのはちょっと苦手なのね。
ま、クイーンよりはエアロスミスの方が好みってくらいのレベルの話だけどね。
(それにしても話題も例えも古いよ!古すぎるよー、われながら)
で、要はそんなに好きではなかったオレなのだけど、オフコースのトリビュート盤CDを最近よく聴いてますっていう、ま、それだけのどうでもいい話なんだけどね。
そのCDは、99年に出た『21世紀への贈り物~オフコースメロディーズ』っていうやつなんだけどさ、いや~、これがとってもいいのよ。
もともとは二年前『水平線ホテル』で京都へ行った時にたまたま入った新京極の中古CDショップで買ったものなんだけどさ。
それもさ、その時店内で流れてた『I LOVE YOU』がとってもいい感じだったので、「今かかってるこのCDください!」って言って買ったものなの。
ホンマに偶然よ。
で、いいCDだなぁと思って、それからも時々聴いたりしてたんだけど、これをこの一週間くらい仕事をしながらずっとエンドレスで聴いてた。
うん。
聴けば聴くほどいいな。
どの曲をとっても、ほどの良い上品なアレンジで気持ちのいい音だし、ボーカルもみんな適度に地味で、そこがいい感じだ。
収録曲は『愛を止めないで』(岡本真夜)、『I LOVE YOU』(米倉利紀)、『秋の気配』(山口由子)、『時に愛は』(スクーデリア・エレクトロ)、『さよなら』(小谷美紗子)、『YES-YES-YES』(中西圭三)、『言葉にできない』(辛島美登里)、『ひとりで生きてゆければ』(SALT&SUGAR)、『夏の終わり』(矢野顕子)、『愛の唄』(小田和正)……ふー、全部書いちったけど、でも、どのトラックもそれぞれに味わいがあっていい。
改めて思ったのだけど、どれも楽曲がいいのだな。
歌詞もオリジナル版よりも耳にちゃんと残るし、よう聴くと詞もなかなかいいではないか。
あくまでオレ主観だけど、他の人が歌ってるほうが素直に聴ける。
どうも今までは小田和正さんの声がオレの生理に合わなかったというだけのようだ。
オフコースの大ファンで、このCDを未聴だという人がいたら、ぜひ聴いてみてほしい。
ファンではないオレが聴いてこれほどいいんだから。
これ、つくづく中古で1000円くらいで買ったの掘り出し物だったなぁと思うよ。
うむ。
今はっきりと不明を恥じる。
すまなっかった、小田和正。
すごい方だったのね、やっぱ。

ま、西部劇やるからしばらく封印させてもらうけどね。
[PR]
# by mop-makino | 2007-07-18 03:43
『妻をめとらば』再び。
今日は明治座でやる『妻をめとらば』の稽古初日。
宮田慶子さんの演出で、去年の夏に大阪の新歌舞伎座と名古屋の御園座で上演したものの再演である。
再演なのでキャスト、スタッフのほとんどは気心が知れていて、リラックスした稽古場だった。
しかし、藤山直美さんの芝居はすげえな、やっぱ。
何ていうんだろう、そもそも打球の飛距離が違うって感じなんだよなぁ。
あ、これは去年も書いたか。
でも何か他にうまい喩えが思いつかない。
藤山さんと芸達者の松金よね子さんとのカラミなど、本読みの段階ですでに爆笑モノである。
ま、未見の方、よろしければぜひ劇場に足を運んで楽しんでいただきたい。
それと、稽古場が初演の時とまったく同じ場所だったのね。
こういうのって、意外とオレは珍しい経験なんだよ。
『マリー・アントワネット』も初演は新宿村で再演はすみだパークだったからね。
なので、何だか不思議なデジャヴ感がある。
たしか去年は五月の初めだったと思うけど、やっぱり今日と同じように雨が降っていたしね。
そして、去年はその稽古の休憩中に音楽家の川﨑真弘さんの訃報を聞いたのだった。
うむ、そうだった、そうだった。
何だかそういうことも含めて感慨深い稽古初日でした。

『エンジェル・アイズ』は行くぜぇ。
もうちょっと待ってて。
[PR]
# by mop-makino | 2007-07-11 00:26
夏野菜プレート。
だあッ!
太ったあッ!
ブタだよ! ブータだ!
この半年、あんまり節制せずに食いたいように食いたいだけ食っていたら、アッという間に3~4キロ太った。
ばってん何やのー、痩せるちゅうとはあげん大変やのに、太るちゅうとはなしこげん簡単なんじゃろうのー。>何で九州弁?
ま、原因ははっきりしていていっぱい食べたからである。
だいたい切羽詰った書き仕事が長々と続く時がよくない。
執筆中というのは、食事と睡眠と風呂の三つにしか逃げ場がないというのもあって、食うのを抑制できなくなってしまうのよな。
で、ようやくこんなことではいかんなと思い、しばらくサボってたお医者に行き、久しぶりにいろいろ検査をやった。
お医者さんに「太っちゃいました。どうしたらいいでしょう?」と聞いたら、ま、当たり前なんだが、「とにかくもう少し運動してください」という話になり、万歩計をもらった。
これで6000歩以上を目安に歩け、というのである。
で、翌日からさっそく歩いているのだが、これがけっこうきついのよな。
6000歩以上をいっぺんに歩くというと、ノンストップで小一時間の散歩である。
真昼に歩いたらヘトヘトになった。
ダメです。そんなことしたら脱水症状になります。
で、次の日からは少し涼しい時間帯に歩くようにした。
少しずつ慣れて楽になりつつあるが。
まぁがんばる。
稽古に入る時に、もう少し身体を軽くしておかないとしんどいからな。
で。
それとはまったく逆行する話だが。
最近作った自分メシの中で比較的気に入っているものが「夏野菜プレート」だ。
ま、名前は勝手につけたわけだが。
何日か前のもぼの日記にも出ていたが、あんまり書くネタもないし、ついでなんでちゃんとしたレシピを書いとく。
玉ネギ1/4、ニンニク1片、ナス1、キュウリ1、ピーマン1、オクラ1~2、トマト1、鷹の爪1~2、挽肉(何でも可)100グラム程度、これらをサラダ油またはオリーブ油で炒める。
味付けは適当でいいのだが、ちょっと甘めのタレ。冷蔵庫に残ってたジンギスカンのタレがけっこう良かった。お好み及び願掛けで胡椒、日本酒、味の素も少々。
平皿にライスをよそって、その上にかけてスプーンで食べる。
ま、それだけなだけどね。
要はタレの甘さとトマトの酸味と鷹の爪のピリ辛が決め手。
ちょっとインチキなエスニックふうだ。
野菜は何だっていいわけだが、オレとしてはキュウリ、ナス、トマト、ニンニクあたりはマストでお願いしたい。

美味いよ。

林英世か。
[PR]
# by mop-makino | 2007-07-02 12:32
最近読んでる本。
毎度同じことを書くが、ねこは相変わらずトイレの下から前足を差し込んでくる。
そんなにオレの排便に興味があるのか。
わからん。
ちなみに、近頃やつの寝場所のブームはオレのベッドになった。
ま、空いてる時ならかまやしないのだが、明け方オレが寝に行くとすっげえ迷惑そうな顔するのが腹が立つ。
言うとくが、ここはオレんちで、おまえはあくまで居候なんだかんな。
わきまえるように。

でさ。
最近眠る前に読んでるジェフ・エメリックの『ザ・ビートルズ・サウンド最後の真実』という本が面白くて仕方がない。
ビートルズについては長年ファンを自認するわりに、いわゆるビートルズ本というのをあまり読んだことがない。
まぁ、「ビートルズがエリザベス女王からMBE勲章をもらったのがいつで返還したのが何年のいつ」だなんてことにまったく興味がないからである。
何か面倒くさくて、伝記作家みたいな人の書いたものはあまり読む気になれないのよね。
ビートルズに関する本は、やっぱり彼らの音楽に直結してるものが文句なしに面白い。
ちょっと前に読んだ高木宏真さんという人の『Beatlesの音もっと知りたい』というのもよかった。
これはビートルズの曲を録音された順番にデータとともに音楽的な評論をしてあるもの。
熱烈なファンであると同時に自身の作編曲者という立場から、テンポやキーや和声進行なんかについてもけっこう専門的な書かれ方がしてある。
ビートルズに興味のない人間が読めば、おそらく苦痛だろうけどね。
こういうのが面白いというのも、時刻表を読みふけるのが楽しくて仕方ない鉄道マニアみたいなもんなんだろうけど、自分でもけっこう愉快だ。
本気で、老後の楽しみにしようか、なんて思うよ。
で。
ジェフ・エメリックさ。
この人はビートルズのエンジニアをやってた人である。
二十数年前にプロデューサーのジョージ・マーチンが書いた『耳こそはすべて』(名著だと思う)も面白かったけど、そのジョージ・マーチンの部下というか、ま、いわば片腕だった人です。
つまりスタジオでの録音の一部始終を見てた人ね。
この人が、まぁいろいろぶっちゃけちゃってる。
あの当時、何が楽しかったとか、何がイヤだったとか、誰が好きで誰が嫌いだったとか。
もちろん楽曲について今まで知らなかったこともいろいろと出てくる。
『コンティニューング・ストーリー・オブ・バンガロービル』のイントロのスパニッシュギターはメロトロンで出してる、だとかさ。(すまんな。そんなことが面白いのよ、オレは)
とにかく当事者が書いてるってとこが面白いのだ。
個々のメンバーのことはもちろん、上司のジョージ・マーチンのことなんかもかなり辛辣に書いてたりね。
けっこう毒のある本だ。
何か、ちょっとウチの音響担当の堂岡のこと思い出したよ。
ジェフ・エメリックって、ちょうどウチの劇団でいうと堂岡みたいなポジションの人なわけね。
何となく性格も似てそうなんだよなぁ。
あと二十年くらい経って、堂岡がM.O.P.の内幕なんかを書くと、こんなふうになるんじゃないかなって思ったっていう、ま、それだけの話さ。

ただ、この本やたら分厚くて、ベッドで読むには重いのよ。
字の大きな文庫本五巻くらいで再出版希望。
白夜書房さんよ、こちとらもう年寄りだからよ。
頼むよ、ひとつ。

ねこ、どけよ、そこ。
[PR]
# by mop-makino | 2007-06-22 00:29
学生さんのやること。
仕事は、まあ何とか少しづつ進行中である。
まだ先は長いが、そろそろ『エンジェル・アイズ』のことも考え出さなくてはならないし、油断のならない状況は相変わらずだ。
ふ~、しんどいの~。
いやー、それにしても長いこと書いてなかったな。
阪神の負けが込んで、それどこじゃなかったってのもあるんだがな。

昨日は世田谷で戯曲セミナーの講師ってのをやってきた。
劇作家協会が毎年やってるやつで、ここ何年かはオレも年に一度講師をさせてもらている。
ま、オレの講義はボンクラなんであんまり役に立たないかもしれないけど、他の講師陣はすごいよ。
劇作家を志す人たちには、間違いなく日本でもっとも充実したセミナーだと思う。
で、そこで自己紹介なんかしたついでに思い出したのだが。
これはよくいろんなとこで話したことだけど、オレ、演劇を始めたきっかけって、同志社でいっとう最初に友だちになったやつがたまたま芝居をやってたからっていう、ホントそれだけの理由なのね。
そいつは入学と同時にソッコーで第三劇場っていう学生演劇サークルに入っててさ、いきなり次の公演にけっこういい役で出るから観にきてくれって話でさ。
ま、それが縁で、その年の暮れにはオレ自身も、その第三劇場に入っちまって今日までの長い旅が始まったわけだがさ。
で、とにかく最初に観に行ったその公演が、何と清水邦夫さんの幻の名作といわれた『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』って芝居だったのね。
これ、とてもハードボイルドでカッコいいお芝居なんですがね。
で。
ひとつ、これはもう時効だと思うんで書いちゃうけどさ。
その公演、タイトルを自分たちで勝手に変えちゃってたのね。
こういうのって本来は許されない、とんでもない話なんだけど、清水さんのオリジナルの題名が硬派なんで、あんまり硬いタイトルだとお客さんが入らないのじゃないかと心配したんだろうね。
まぁ時代はまさに70年代も最後の年くらいだからねぇ。
で、どんなタイトルかっていうと、何とねぇ、『蝉取り物語・将門さんが通る』だった。
あちゃ~。
清水邦夫さんだいなし!
もっとすさまじかったのは、斉藤憐さんの『メリケンお浜の犯罪』を、『横浜ルンルン・追いかけてたそがれ』なんて題名に変えて上演してた京大の某学生劇団ね。
斉藤憐さんもだいなし!
う~む。
ま、こうして70年代は終わって行ったのだねぇ。
さすがに今ではこんな乱暴なことをする学生劇団はないと思うけどね。
当時は、まだ上演権や著作権なんて意識は学生劇団の間では低かった時代だった。

でさ。
何でそんな旧い話を長々書いたかっていうとさ。
ある人が教えてくれたのだけど、ある若手劇団のHPの主催者のプロフィールにさ、青森大学在学中にオレの書いた芝居に出たことがあるって書いてあるよってんで覗いてみたら、その作品名が、『ビューティフル・サンデイ』となっていたのね。

『ビューティフル・サンデイ』?

し、知らんで?
そんな芝居書いた覚えないで?
で。
ははぁ、さてはまた学生か。学生さんの仕業か、って思ったって話さ。
いや~、今でもやってるんだねぇって、実は内心ちょっと懐かしかったりしてな。
ま、これでオレもある意味、清水さんや憐さんのように出世したってことさ。
それならそれで光栄でもあるしな。
でも、いったいオレの書いたどの芝居が『ビューティフル・サンデイ』なんてタイトルになってんだろ?
し、知りたい!
何だかむしょーに知りたいぞ!
なんて思っていろいろ考えてたらさ。

……違ったよ。

『ビューティフル・サンデイ』って、中谷まゆみさんが書いた芝居だよ。
オレの書いた『高き彼物』といっしょに「せりふの時代」に掲載されてた愉快な戯曲だよ。
たぶんプロフィールに書くときに作者名がうろ覚えでごっちゃになっちゃったんだな、きっと。
(自分の出た)芝居の題名のほうを間違えるとは思えないからね。
何だよ~。
しみじみガッカリな話だ。

でも、てことは、この人はいまだにマキノノゾミって女だと思ってんじゃないだろうか。

ま、それはそれで愉快なり。

どんど晴れ。
[PR]
# by mop-makino | 2007-06-15 01:21
帰れ、キホ~ン。
最近、ラッパ屋の鈴木聡部長とよく会う。
一昨日の夜はまったくの遊びで会ったのだが、その前後に劇場創造ネットワークというNPOの会合やら劇作家協会の会合やらで、何だかやたらに会ってる感じがする。
今日も午前中にとある会合で会った。
で。
今、鈴木部長とオレとは、ほぼ同じ境遇にいる。
書かなきゃいけない台本の仕事が目の前にあって、締め切りはどんどん迫っているのに、それがなかなか書き出せずにいるという、劇作家としてはいっとうしんどい状態である。
オレの場合は、やはり昨年末から新年にかけての楽観的なスケジューリングがたたって、何だか悪い流れで現在までズレ込んでしまってのこの体たらくなのだが、鈴木さんは去年の後半くらいから聞くだけでも「無茶だ、そりは!」という執筆スケジュールで、しかもそれをここまでは何とかクリアしてきての、この局面なので、ま、向こうの方がうんとエライわけだが。
でもさ。
同じ目にあって苦しんでいる同業者に会うと、若干は慰められる部分もあるよね。
少なくとも「苦しんでるのはオレだけとちゃうんや」と知れば、多少は気持ちがラクになる。
しかしなぁ。
それにもやっぱりホドってもんがあるよなぁ。
こう毎日のように会ってちゃ、逆に重苦しさが増すわね。
お互い「そっちはあれからどう?」「いや、まだ全然」みたいなのがお決まりの挨拶じゃね。
どうも景気悪いったらありゃしない。
連敗中のチームみたいなもんである。
いくら何でもこれが底だろうと思ってると、まだまだ底があったりしてさ。
うーむ。
わかっちゃいるんだ。
こういう時はとにかく「基本に帰れ」なんだよな。
驕らずに。
基本に忠実に。
何とかもがいて、悪い流れを断ち切るのだ。
阪神も2連勝したことだしな。

あ、いかん。
野球にはもう頼んなって。

ウス。

帰れ、キホ~ン!

何だよキホ~ンって。

呑気くんか、オレは。

ウス。
[PR]
# by mop-makino | 2007-05-31 22:52
夜明けはまだ……。
ねこは相変わらずばかである。
トイレに入ると、いまだに扉の下からさかんに前足を差し込んでくる。
いったい何がしたいのか、意味というか、意図がわからん。
ま、しょせん畜生のすることなんだから仕方がないが。

仕事で書かなくちゃいけない台本はまだ夜明け前な感じだ。
今がいちばんきつい……。
いやしかし、はぁ~、ホンマにきついなぁ。
だが、以前の日記をパラパラと読み返してみたら、いっつもそんなこと書いてんのなオレ。
進歩ないというか、因果な商売というか、ま、これも仕方ないか。

ところで。
仕事中よくガムを噛む。
煙草の量を減らすためもあるが、あごを使っていると脳の働きにもよいらしい。
たいていはロッテの辛い黒いやつだが、それでもだんだん口が甘くなってくるので、最近はカネボウの「オトコ香る。」というヘンな名前のガムを愛用してる。
黒地に赤い薔薇をあしらったちょっと妖しいパッケージのやつ。
ローズメンソール、シュガーレスでマカ配合。
意味はよくわからんが、噛んでると何となくモテモテ男になるガムっぽいので、頼もしい。
フーセンもよくふくらむし。
考え事してると無意識にフーセンふくらましてて、それがはぜて口の周りにペッタリとくっついたりしてな。
気分は城戸先生だ。(わかる人だけにわかりゃいい)
もう一ついい点があって、このガムは噛んだ後でもべつだん煙草に手が伸びない。
「BLACKBLACK」は噛み終えた後の一服が妙に美味いんだよね。
煙草といえば、ご承知のように禁煙の場所がずいぶん増えて、こっちもそれに慣れてきた気味がある。
劇場なんかはもう外へ出て吸うのが当たり前になってるしね。
楽屋や稽古場が全面的に禁煙なんてのも珍しくなくなってきた。
そういや、博多座にはまだロビーの一角に煙草の自販機とかなり立派な喫煙スペースがあったけど、うーん、あれもいつまでもつかしらねぇ。
残しといてもらいたいけど、やっぱり消えてっちゃうんだろうね。
そんな中、わが「だら~ず」が練習してる高円寺では、何と練習中にスタジオの中でも喫煙が可能なのだ。
いや、実際に吸ったことはないんだけどさ、そんな余裕なくて。でもスタジオの中にスタンド灰皿が二つくらい常備されてて、最初はちょっと驚いちゃったよ。
すごいね、今どき。
時代に逆行というか、反逆してるよな。
さすがロックの町だ。
高円寺フォーエバーだな。

夜よ、明けろよ。
ええから早う。
[PR]
# by mop-makino | 2007-05-25 13:55
休むに似たり……。
台本を書くって仕事は、台本が書けてる時にはそれなりに働いてる気分になれるのだが、書けないでいる時ってのは、もうこれはあなた、がっかりするくらいダメ人間の気分である。
掃除をして、洗濯をして、ねこにかつぶしやって、自分のメシを作って食って茶碗を洗うって、ほぼそれだけで一日が終わる。
小学生の時、蜷川幸雄似の黒眼鏡の理科の先生(名前忘れた)がよく「人間というのは、まぁ、つまるところは人糞製造機だわな」と言ってたが、おお、まさにそれである。
人糞製造機!
それがまさに今のオレ。
ちなみに、この先生は便所で大きいほうの用を足すことを「爆弾を落とす」って言ってたな。
考えたらヘンな先生だが、しかし「爆弾を落とす」ってのは何となく景気がよくて健康的な感じがしていいわ。
「はぜる」が浜松あたりの方言かってことでいろいろコメントいただいたが、たしかに変換すれば「爆ぜる」って出るわけで、やはり標準語といっていいみたいだ。
ただし使用する局面や頻度の差によってやっぱり方言っぽく感じるってことであるらしい。
たとえばオレの感覚では、「風船」は「割れる」ものじゃなくて、絶対に「はぜる」ものなのよね。
だから「風船を割る」んじゃなくて「風船をはざす」ってことになる。
ポン菓子も「はざす」もんだね。
「はざす」って活用させちゃうと、さすがに標準語っぽく聞こえないと思うんだが、どんなもんでしょ?
ま、どっちでもいいか。
ええ、いいすね。
方言関連でもう一つ。
小さい頃は「走る」ことを「とぶ」って言ってた。
陸上競技のようにちゃんと走るのはもちろん「走る」としか言わないんだけど、小さい子なんかが日常生活の中で何となくバタバタっとランダムに走ることを「とぶ」って言ってたね。
「ほい、そんなにとぶと危ないに!」みたいなね。
だから小学校低学年だと黒板の今日の目標みたいなところによく「ろうかをとばないこと」とかって書かれてた。
何となく愉快だ。
飛べませんて、廊下は。なぁ?
あと「きょうしつでくるわないこと」とかな。
わぁわぁとじゃれ合って騒ぐことを「くるう」って言ったのね。
すごいね。
「教室で狂わない」ってどんな教室だよ。
しかし、ねこが時々無意味に家中を全速力で走り回るのを見てると「くるう」って語感がピッタリくるね。
ホンマにくるってるよなぁ、あいつは。
ま、そんなことを「爆弾を落としながら」今朝思い出してたわけだが。

……嗚呼、休むに似たり。
[PR]
# by mop-makino | 2007-05-17 14:27
バカりょく。
え?
「はぜる」って方言っすか?
小規模な爆発くらいな感じの意味の言葉なんやけど。
ええ? 違うよなぁ?
松田聖子の歌で「♪パチ~パチはぜ~る炎のダンス見てたわ~」って歌詞あったもんね。
(さて何という曲でしょう? 大村雅明の最初の曲なんだが、ほとんど知らないと思うけどね)

それにしても、だ。
仕事中は部屋の中がめちゃくちゃだ。
もうねぇ、ウヒャヒャ、散らかり放題。
ビ~。
で、先週は仕事がひと段落したので、少しづつ片付けようと思ったのだが、これが面白いほど片付かないよ。
ブ~。
よく考えてみれば、『まんてん』を書き終えて東京に戻って来た時以来そのままになってるモノもずいぶんある。
実は『まんてん』を書く前まで二年ほど中野方面に仕事場を借りていたのだが、大阪に一年間カンヅメになる間カラ家賃を払うのはもったいないというので、そこを引き払って荷物をすべて引き上げたのだが、それが何となくちゃんと片付けないでそのままになっているのである。
何年経っとんねん。
もう4年か。
そらあかんわ。
今日はゴミ袋8袋ぶんほど要らないモノを処分したが、こりゃ、一朝一夕ではどうにもならんですわ。
そういう中、いろいろ雑用なども片付けつつ、先週はトップスで劇団道学先生の『新しいバカを動かせるのは古いバカじゃないだろう』を観た。
これはタイトルも気になってたので以前から観たかった芝居。
なかなか面白かったっす。
70年代前半のフォークな人たちの群像劇なので、ま、それだけでも世代的に面白くないわけはないのだが、劇中で歌われる歌もなかなかよかった。
全部作者の中島くんのオリジナルなんだそうだ。
これがね、なかなか大したもんなんだ。
受付でCDも売っていて本当は買って帰りたかったのだが、何となく照れくさくて買いそびれたので、土曜日に観に行くと言ってたもぼに頼んでおいた。
だら~ずのTさんなんか観たら、そうとう楽しめた芝居だと思うな。
(何しろ、Tさんは70年代のフォークに関してはモノホンの人だしなぁ)
そのオリジナル曲が大したもんだったというのは、笑わせる曲も、ちょっとジンとさせる曲も、それなりにそういうふうに出来ていたからだ。
これは尋常なことではない。
音楽的な才能だけでなく、その類の音楽にそうとうな造詣と愛情がなければ出来ることではない。
そういう意味でもいいモン観たな、という感じだ。
ここんとこ観た芝居はけっこう当たりが多いな。
そういや、この前同じトップスで岡森くんと観たモダンスイマーズも面白かったしな、なんて思っていたら、カーテンコールの挨拶で、次の道学先生はモダンスイマーズの蓬莱くんの書き下ろしで公演するとか言ってた。
何だよ~、仲良しさんかよ、キミら。
ていうか、オレたちM.O.P.が浮いてるのか?
ま、芝居的にはずいぶん彼らから遊離してると思うけど(何っつっても次はマジで西部劇だしな)、ま、それはそれでいいのか。
もともとオレらは一度も演劇界の流行の中にいたことないしな。
それにさ、バカ力(「ばかぢから」じゃなくて「ばかりょく」と読んでくれ)じゃ、負けてねえからな。
「バカで、シブい」ってのやらせりゃ、オレたちみたいな劇団は日本に二つはないさ。
もしかして世界にもないかも。
イヤ、マジでさ。

はぁ~(嘆息)。

がんばろ。
てか、

がんばれ、オレ。
[PR]
# by mop-makino | 2007-05-14 03:54
黄金の一週間(強)!
すごいな。
気がついたら、ずいぶん書いてなかった。
あれ以来どうしていたかというと、基本的には仕事が追い込み中だったのだ。
現在書いている台本をGW突入前までに仕上げるというのが当初の目標だったのだが、それには失敗した。
二日ほど足らなかった。
てことはやっぱし、扁桃腺炎で寝込んだぶんだけ遅れた、ということである。
ううむ。
仕事がタイトだと、おちおち扁桃腺を腫らしてもいられんわけか。
で、先月の28日夜に博多に移動し、翌日『雪まろげ』の千秋楽を無事に見届けて、関係者各位に「お疲れ様でした」を申し述べ、ダッシュで東京に戻り、その足でだら~ずの練習へ。
だら~ずは今年初練習で、深夜までやって朝まで高円寺で飲むという通常のパターン。
だら~ずの他のメンバーも洒落にならんくらいに忙しいので、やる時は各自いろんなスケジュールをぶった切るようにして集まる。
だからその後は必然的に飲んでしまうのよ。
で、昼前に起きて、紀伊国屋の扉座『ドリル魂』を観に行く。
これは素晴らしかった。
個人的には『ホテル・カリフォルニア』以来のヒットだ。
累央も犬飼も、名前をよく知らなくて申し訳ないが、とにかく出演者全員ホンマにようがんばっとった。
美しかった。
みんなえらいなー。
千秋楽のこととてもちろん満席であったが、聞けば、最後の三日以外はずっと集客に苦労していたのだと言う。
何とももったいないよな。
ひと月くらいロングランできる安い劇場があれば、この三日間で火が点いたのは間違いなかったのに。
これ、オフ・ブロードウェイあたりでやってたら、マジでスマッシュヒットの舞台になってたと思う。
そういう空気のちゃんとある作品だ。
ま、あんまり褒めると心の狭い岡森くんがムクれるのでやめるが。
で、翌日はバタバタと何件かある用事をこなしつつ、再び台本書き。
が、しかし。
たたでさえ集中せん頭が、なかなか切り替わってくれず、大苦戦。
で、翌日は久しぶりに前田耕陽と会う。
何か関西系の「青春プレイバック」みたいな番組で、焼酎を飲みながら(麦焼酎「二階堂」の一社提供なのでね)、十五年の前の昔話をしてくれと言われて。
ゆっくり話すのは本当に久しぶりなので、これはホンマに懐かしかった。
しかし耕陽は変わらんなぁ。
ま、再婚して子持ちにもなってるわけだが、それでも劇団が『エンジェル・アイズ』をやるのもちゃんと知っていて、明日がオーディションだと言うと、「オレも受けていいすか?」とアホなことをけっこうマジ顔で言ってた。
翌日、翌々日と朝から『エンジェル・アイズ』のオーディション。夜はミーティング。
オーディションというのは楽しくもあるのだが、ヘトヘトになる。
受ける方も、審査する方も、もちろん双方ともに真剣で、基本的には緊張しっぱなしであるからだ。
定められた時間内で、人の能力や可能性をジャッジするのはつくづく難しい。
しかし、こういうのも縁のものである。
思ったよりもいい人が集まってくれたので、最後はどうにも絞りがたく予定より多く採った。
結果には満足してるけど、けど、実際には一緒に芝居をやってみなくちゃわからんもんだからね、こういうのは。
でも、お客さんはぜひ楽しみにしててくらはい。
今度の『エンジェル・アイズ』には懐かしい顔、おなじみの役者、まったく初めてみる新しい顔と、ホンマにいろんな人たちが出ます。
面白くならんわけがないわ、いや、ホンマの話な。
で、それが終わって、昨日今日と台本仕事の追い込みに戻ったのだが。
だがしかし!
頭、でんでん切り替わりまへーん。
わはは。

恋人よ、これがわたしの、ここ10間の仕事です。
そして阪神は7連敗中!

頭はぜるわ!
[PR]
# by mop-makino | 2007-05-07 03:36
ばかねこの最近。
ここんとこ二度ほど月島で仕事があったんだが、ま、話にゃ聞いてたけど、月島すごいなー。
いや、もんじゃ焼き屋の数がさ。
半端じゃないねホンマ。
右も左ももんじゃ屋だらけだ。
何だ、これ。
こんなにもんじゃ屋ばっかで共倒れとかしないのか?
月島の住人はそんなにもんじゃが好きなのか?
こうまでもんじゃだらけだと、やはりここは食って帰らねばなるまいということで、食ってきたよ、もんじゃ。
関西人がよく悪く言うが、もちろんそれほどひどいものじゃない。
これはこれで美味い。
ま、ジャンクといやこれほどジャンクな食いもんもないけどね。
つくづく不思議な食いもんですな。
美味かったからよかったんだけどさ。

どーでもいい話ついでに、久しぶりにねこのことだ。
ねこは相変わらずばかだぜー。
要らんことばっかしよる。
犬は番犬とかって役に立つこともあるだろうが、ねこは本当に役立たずだ。
どうもねこにとっての生活上の最大のテーマは「さて、オレは今日はどこで寝るか?」であるらしい。
そのために全力を傾注してる。
ダンボール箱などこじ開けてでも入ってみないと気がすまない。
押入れも自力でこじ開ける。
そうやって布団の間に挟まって寝ていたりする。
やつの中でもいろいろとブームがあるらしく、気がつくと机の下のカバンの間とか「何でそんなとこで?」というような妙な隙間に挟まって寝てたりする。
その開拓精神のついでに、スタンドを倒したり、資料を散らかしたり、いろいろ要らぬことをやらかすわけだ。
ちょっと前だが、寒い日に開いたパソコンのキーボードの上で寝ていたこともあった。
そこがあったかかったんだろうが、画面には意味不明の記号の羅列されてた。
ねこ語か。
おまけに入力法がおかしくなっちまってて、何だかんだと元に戻すのに30分もかかったよ。
この間、博多から戻って空になったキャリーバッグを出しっぱなしにしておいたら、案の定その中にも入っていた。
サイズ的にもちょうど良さそうなので、中にクッションやらタオルやら強いて居心地よさげにしてやったのだが、人の好意を無にするやつで、それから後は三日ほどそのままにしておいたのだが、二度と中に入らなかった。
何だよ、おめえ。
で、最近のやつのブームはオレの仕事用の椅子だ。
夜はかならずその椅子の上で寝ている。
仕方がないから、仕事を始めるときは、まず椅子の上のねこをその辺に放り投げてからにしないといけない。
それがやつは大いに不満らしく、オレの仕事中もその椅子の背もたれに飛び乗って、そこでバランスを取りながら無理くりに寝てたりする。
気づかずに背もたれに寄りかかったりすると、後頭部がねこにぶつかったりする。
で、振り向くとすっげー迷惑そうな顔でオレを見る。
何だか知らんが、ひじょうに偉そうであって腹が立つ。
言っとくが、迷惑してんのはこっちなんだからな。
ばかねこめ。
もしかして、そうやってオレを癒してるつもりなのか?
ばかねこめ。
ちゃんちゃらおかしいぜ。

しかし……。

もしかして、癒されてるのか、オレ?
[PR]
# by mop-makino | 2007-04-19 00:18
『写楽考』を考えるのこころだ。
禍福はあざなえる縄の如しというか。
博多で美味いモノ三昧をして帰ってきたら風邪をひいて、ひどい熱が出て、今週前半三日間ほど死んだ。
今は完全復活したけど、執筆スケジュールにさらに狂いが生じて、それはそれでけっこうつらいことになっている。
ま、そりは今に始まったこっちゃないか。
で。
そんな中、二晩続けて芝居を観た。
コクーンでやってる『写楽考』と、パルコの『コンフィダント・絆』ね。
写楽をめぐる人々の話とゴッホをめぐる人々の話。
渋谷でやってる新旧二つの芝居が、東西の天才絵描きをモチーフにした芝居ってのが、ま、奇縁な感じで面白かった。
で、決して身内贔屓というわけではないのだが、『写楽考』のキムラは本当によかった。
ていうか、初めてなんじゃないかな、和モノ芝居でキムラがこういう「情の薄い」役を演じるのって。
どちらかといえば、いつもは情の濃い激情型の役が多いしな。
今回のお加代という役も最期は激情するけれど、それ以前にいわゆる大店の女将さんで若い男を愛人にして弄ぶという酷薄な「どS人妻」という役どころがオレにはとても新鮮だったのよ。
そういう役の作り方そのものも。
英語でいえばニューキムラって感じ。
ま、英語でいう必然性はまったくないわけだが。
でもさ、『写楽考』は何てったってほれ、一昨年オレが自身で演出したばかりの外題であるわけでさ。だから、およそ今回のすべての観客の中でも、もっともこの芝居を楽しめた客ベストテンの3位くらいにはランクインする自信があるね。
それくらい楽しんだ。
だいたいが自分がやったことのある芝居を、他のカンパニーのバージョンで観るのって大好きなんだよね。
単純に「へえ~、こういうやり方もあるのかぁ」って感心したり、あるいはもっとどす黒く、「ふっ、てんでわかっちゃいねぇなぁ」なんてのもあったりね。
以下の感想は何様だって聞こえるかも知れないけど、その芝居と真剣に格闘して血を流したことがあるやつには語る資格があると思ってるから書く。
で、思ったことね。
今回のバージョンは鈴カツさんらしく、えらくスタイリッシュなのだが、「なるほど、こういう見せ方もあるのか」と、そこはまず最大に感心したポイントね。
印象として「無駄を徹底的にそぎ落としてみました」って感じで、舞台全体を支配しているシンプルなビジュアルとリズム感、つまり観客の視覚聴覚に絶対的に心地よく訴えるようにまとめあげる手腕には、毎度のことながら素直に感心した。
鈴カツさんの演出法は、上演時間もふくめてそういったビジュアルとかリズム感覚とかいった、観客と作品が出会う環境作りにだけは徹底的にこだわっておいて、あとは戯曲と俳優たちの地力と観客の自由な想像力を信頼してすべてを委ねる、といったものであるようだ。
逆にそれ以上のことに演出家は手を出すべきではないと明確に考えているのだろう。
たしかに稽古場などで俳優を信頼して「待ち続ける」というのも演出家の大事な仕事だけど、俳優の演技に対して徹頭徹尾余計な口を出さずに「見守ることに徹する」というのも、それはそれで大変なことだ。
だからこれはこれで一つの見事な見識であって、独特な演出手法だと思う。
ただ、この『写楽考』の場合には、それはやはり諸刃の剣でもあってさ。
この前もちょっと書いたけど、「無駄がある」ってのは実は大事なことでもあって、一見するとすっごい無駄なことなんだけど、後から思えば実は全然無駄じゃなかったものってもけっこう一杯あるわけで。
特に実人生を生きてるとそういうことだらけなわけでさ。
それにこの『写楽考』は、はっきりと青春というか、「未熟」ということに関する物語だから、本当いえば、写楽が誰だとか浮世絵がどうだとか、本当はどうだっていい話なんだよね、これ。
オレは作者の八代さん本人だって、最初はきっと何を描きたいのか明確には把握してなかったと思ってる。
それでもクソ真面目にクソ真面目に思索し、登場人物たちと一緒になって右往左往しつつ、悩み続けて書きあげた戯曲だと思う。
だから無駄も矛盾もうんとあるヘンな戯曲だ。
で、結局オレはさ、そこがいっとう好きだったんだよ。
その愚直さと、不器用さと、一見すると無駄だと思えるようないろんなことが、世にも美しい台詞とゴタゴタと同居してるってとこが。
それらのすべてを通して、初めて作者をいとおしいと思ったし、登場人物一人一人をいとおしいと思えたもの。
だから、その意味においては今回の『写楽考』には、はっきりと不満が残った。
すっきりさせすぎ。
休憩があってあと30分くらいあっても全然かまわなかった。
ていうかむしろその方が、やはり後半部分は活きたと思う。
この作品は元来が芝居としては退屈な部分が、どうしようもなくある作品なのだ。
劇作的にみても、後半部の交互にモノローグが続く一連の場などは、苦しまぎれな感じは否めない。
書きたいことを全部書こうとしたら、あの時点ですでにかなり長尺なものになってしまっているのに気づいて、物語を収めるために、苦しまぎれにああいう手法をとったのではないかと思わせる。
だから、あそこはどうやったって観客にはある種の「退屈」を強いることになる。
だけどね。
だからってやたらにカットしちゃダメなんだ。
あれも全部必要な場だとオレは思ってる。
人生というやつがそうであるように、だ。
これはとても生真面目な戯曲で、生真面目ってのは往々にして滑稽であったり、退屈だったりもするけど、そういう欠点も全部ひっくるめてその人であるように、全部真正面から生真面目にやったほうがいい。
たとえば、伊之って男は、もっともっとちっぽけで、バカで、尊大で、弱くて、可愛らしくて、純情で、屑のようにどうしようもない男で、その報いで現世では最期の最期まで救われることのなかった男である。
もちろん難役中の難役であるし、こんな一方的な批評も同業者のはしくれとしては忸怩たるものがあるのだが、それが伝わらなかったのは、返す返すも悔しくて仕方がない。
伊之の「魂」がみたいのだよ、もっと。
もがき、傷つき、苦しむ伊之の魂にこちらの魂ももっと共鳴して、その上であの珠玉の終景にたどり着きたいのだよ。
そうでなければ『写楽考』を観た気がしない。
うーむ。
オレ、つくづくあの芝居が好きなんだなぁ。
いつかあの世で作者の矢代さんと一献交わしつつ対談などしたいものだと思う。
ていうか、今回は久々にムキになって正面から少々辛口なことを書いてしまったが、これももしかして鈴カツ演出の術中にはまってるだけか?
「今回の舞台を観てそういうふうに熱くなってくれたのなら、それはそれでいいんですよ」って。
何だよ、オレも結局鈴カツさんの手の平の上かよ。
ちくしょう。
クレージーボーイ、ゲットクール。
わかっちゃいるけどな……やめられないのな。

では、仕事に戻る。
ていうか、その前に休憩して髪を切りに行こ。

それくらいの時間はあれかし。
[PR]
# by mop-makino | 2007-04-13 14:18
博多でゴー!
何かさ、その歳なりにいろいろ思うこともあるんだろうがさ。
今やってる『雪まろげ』という芝居、何ともいいんだなぁ。
商業演劇では、こういうの、ちょっとめずらしい舞台だと思う。
ケレン味とか強い刺激はほとんどないんだけど、でもなぁ、日々ホンマに新鮮でなぁ、何ていうか、地味な和菓子のような芝居なんだよね。
ザッツ・和三盆な。
そういうのも、何ともいいもんだと思う。
5日から博多座で、再び幕を開けた。
博多ではいろいろ美味しいものも食べたり食べさせてもらったりしたけど、空き時間は基本はホテルにこもって仕事をしてる。
二日目の今日は森光子さん主催の「カレーを食べる会」があり、ほとんどの役者スタッフが参加。
で、その二次会というか、三次会のような感じで冷泉公園近くの屋台に行き、美味しい博多ラーメン、帰りに公園で夜桜見物がてらワンカップを飲んで帰ってきた。
山田まりやがブログに書くとか言ってたから、その辺の事情はそちらを見てくり。
で、あと3時間寝たらまた仕事がんばるけん、あとはご容赦。

すまん、そんな日もある。
[PR]
# by mop-makino | 2007-04-07 01:18
掘れ! 墓穴を!
『芋たこなんきん』終わっちゃったねぇ。
最後の一週間はさすがにちょっとつらかったけど、いい朝ドラでしたな。
もちろん原作あってのことなのだろうけど、いい脚本だったし、役者さんもみんなよかった。
いい脚本ならば役者さんがよく見えるのはもちろんなのだが、演出もよくなるみたいだ。
これ、経験上、逆はあり得ないと思うけどね。
あと、M.O.P.からは永滝、竹山、英世がちょっとずつ出てたな。
英世なんか阿南くんが旦那役だったけど、どうせなら酒井のオヤジとコンビだったら愉快だったのにね。
で、だ。
今日から『どんど晴れ』という新しいのが始まったわけだが、個人的には、うーん、やはりこれはちょっとなぁって感じだったな。
ヒロインが嫁ぎ先の老舗旅館の若女将になるという話らしいのだけど、第一回目は、ヒロインが恋人(婚約者?)と一緒に彼の実家を訪ねてビックリするという話なのね。
でもさ、いくら何でも実家があれほど特殊な老舗旅館であることをまったく知らせないまま彼女を連れてゆく男なんているわけがない。
いたとしたら、何らかの悪意があるってことだ。
悪意なんてないというつもりなら、それは単純に描写が乱暴だということで、オレ感覚では、そんな乱暴なドラマはやはりのっけから引いてしまう。
え~、無理あるやろそれ、って感じで。
もちろん、ストーリー的には、ヒロインが知らないままで乗り込んで来なきゃ盛り上がらないわけであるから、このドラマはそちらを優先したってことである。
登場人物の「人間の描写」よりも、ストーリー的に面白ければ、そんなとこは別に気にならないって人も世の中にはけっこういるらしいからな。
ていうか、むしろ「それが大勢なのか」とさえ最近思うのよ。
はぁ~……脱力……。
『芋たこなんきん』は人間の描写がていねいだったけど、戦後編などは特に、ストーリー的には大したことは起こらなかった。
それでじゅうぶんだったし、むしろ、そこが良かったと思う。
この前のラッパ屋の『妻の家族』が面白かったのも、それをもっと過激に推し進めていたからだしね。
極端に言えば、登場人物さえ面白ければストーリーなんて別に要らないのよ、と言い切ってるかのような芝居だった。
もしテレビドラマだったら、今なら真っ先にカットされちゃうような無駄話のオンパレードだったわけでさ。
もちろん、その無駄話一つ一つのクオリティーはとても高いんだけどさ。
けどね、一つの作品が「豊か」であるってのは、そういうことなんだとつくづく思うのよ。
『妻の家族』は「豊かな」芝居だったなぁ。
ちなみに。
今年の大河ドラマ『風林火山』は面白いねぇ。
今んとこ圧倒的に面白い。
大森寿美男くん、がんばれ。
岡森くんもついでにがんばれ。
そういや、先週やってた大森美香さんの『グッジョブ』も可愛らしくてよかった。
結局は、台詞のセンスの問題か。
ああ。何か、秘密結社BKKのメンバーのみなさん、いい仕事してますなぁ。

ていうか、あとはオレかよ。
墓穴掘ってるし……。
[PR]
# by mop-makino | 2007-04-02 11:30
花見してー。
桜、満開ですなぁ。
お花見したいにゃー。
でも、現在、心おきなく「お花見へゴー!」というのがなかなか無理な状況なので、今日はごく近所の小さな公園に咲いていた桜の下でちょっと缶ビールなど飲みつつ、もぼと仕事の打ち合わせをやった。
あくまで仕事のついでに花見。ま、ちょいとね、気分だけでもね。
やっぱ日本人なんでね。
やっとかにゃいかんよ、こういうことは。

で、例によって話は変わるわけだが。
植木等さん、亡くなっちゃったねぇー。
去年の暮れからでも青島幸男、岸田今日子、鈴木ヒロミツ、船越英二ときて植木等だ。
何だかなぁ。
順番なんだから仕方ないとはいえさ。
自分が子どもの頃にテレビで馴染んでた人たちが次々に亡くなってしまうというのは、やっぱり寂しいものだよねぇ。
それに、この人たちは単に陽気なという意味ではなくて、何というのかな、人間としての「明るさ」(ブライト・サイド)みたいなものを感じさせる人たちだったからね。
岸田さんだってムーミンの声だったしね。
新聞に、植木さんは映画『舞妓HAAAN!』に出てたのが遺作となったって書いてあったけど、これ、たしかキムラも出てます。
でもって、ちょい前にも書いたけど、鈴木ヒロミツさんの遺作でもキムラは共演してます。
何だか、遺作つながりだなぁと思ってさ。
こういうのって、縁起がいいんだか悪いんだか。
ていうか縁起うんぬんを言っちゃいけないって話か。
どっちの映画も楽しみなんだけどな。

今日、明ければ帝劇の『雪まろげ』は千秋楽。
休む間もなく道具はそのまま博多座へ移動。
5日初日の幕を開けるためにオレも3日から博多へ行く。
あー、何かとせわしないなぁー。

あ! 猫どうすりゃいいんだ?
考えてなかったぞ。

うーむ。
[PR]
# by mop-makino | 2007-03-31 00:12
ちょい自慢とちょい宣伝。
台本書きに追われつつ、何やかんやと忙しい。
ついこの間、『雪まろげ』の幕を開けたと思ったのだが、もう帝劇公演の残りステージもあとわずかとなってしまった。
何かいろんなことがあっという間だな。
で、ちょっと嫌味に聞こえるかも知れない話なのだが。
仕事柄、有名人と呼ばれるような方々にもときどきお会いする。
だいたいがここんとこは森光子さんとだって毎日のようにお会いしてたわけで、まぁまぁ、ある程度そういうのは慣れっこになっている。
特に相手が役者さんの場合なんかはね、どんなに高名な方でも要らぬ緊張はさほどしないようになった。
もし、実際に演出家と俳優という関係で仕事をご一緒することになったときには、もう格好つけてたって仕方がない、お互いにそうとう格好悪いところも見せ合いながらも、誠心誠意自分にできることをやっていくしかないという関係だと、ま、そういうことが経験上わかってきたからだ。
でもね、これが別の分野の有名人となると、またかなり違うんだな。
オレの場合は、相手が自分の好きだったミュージシャンだったりすると、やっぱしふだんのご縁がないぶん、うれしさというか有り難味倍増な感じは否めない。
で。
何が自慢したいかというとさ。
オレ、この前、森さんの楽屋で山下達郎&竹内まりあ御夫妻に会っちゃったよ。
何かちょっと話もしちゃったよ。
名刺もいただいちゃった。
山下達郎の名刺だぜ?
名刺もってんだね、山下達郎さんって。
すんげーうれしい。
ごめん。
それだけだ。

で、話は変わる。
いま紀伊国屋ホールでやっているラッパ屋の『妻の家族』が面白い。
オレの知ってる限りではラッパ屋のベストかも知れない。
未見の方はぜひ。
4月1日までやってます。
今年の正月、オレんちでやってた新年会で、鈴木聡さんが塩湯の家族話を聞いて大いに愉快がり、その場で「決まった。今度のラッパ屋のタイトルは『妻の家族』にしよう」と冗談のように言っていたのだが、それが冗談ではなく、本当になってしまったものらしい。
何だかなーという話だが、塩湯よ、日本演劇界に貢献したなー、いや、マジでよ。
大笑いして、泣ける。とってもいい芝居です。
本当にお勧めです。ぜひ。
今日(水曜日)の昼はマチネ公演があるのだが、まだまだ席に余裕があるらしいので、何とももったいないので。

さらに余力のある人は下北沢のスズナリでやっているラック・システムの『おたのしみ』という芝居もぜひ。
こちらは今日(28)の夜公演が千秋楽となってしまうのだが。
大阪のわかぎえふ作・演出のとても「かいらしい(可愛らしい)」お芝居である。
これも笑えて泣ける。
ええお芝居でっせ。

ちょっと今日んとこは自慢やら宣伝やらで何じゃそらだけど、ま、ひとつ。
[PR]
# by mop-makino | 2007-03-28 02:31
「謎の販売機」始末。
ふだんは見ないのだが、たまたまワイドショーを見たら、鈴木ヒロミツさんの訃報をやっていた。
ちょっとショックだ。
モップス好きだったしな。
若い人はあんまり知らないだろうけど、鈴木ヒロミツさんのボーカリストとしての実力は相当なものだった。
たしか和製エリック・バートンなんて言われてたんだと思う。
冗談半分で作ってヒットしてしまったという『月光仮面』のエンディングのシャウトなんか、今聴いてももの凄くかっちょいい。
去年の夏頃、キムラが映画で共演して(しかも同級生役で!)、一緒に楽しく飲んだなんて話を聞いて、何ともうらやましいなぁなんて思ってたのだが、その映画が遺作になってしまったのだそうだ。
つつしんでご冥福をお祈りします。

で、話は不謹慎にもガラリと変わるわけだが。
例の「謎の自販機」のことである。
あれから気になっていて、いったい1000円を入れたら何が出てくるのか一度試してみようと思っていた。
ところがいつ見ても全商品のボタンに売り切れランプが点灯しているのである。
うーむ。
ますますもって妖しいぞ。
そんなに大人気なのか。
てことは、そんなに素敵なモノが出てくるってことか。
そして、それは何だ、やっぱりスーパーでエキセレントなエロエログッズだったりするわけなのか。そうなのか?
うーむ。
否が応にも期待は高まるではないか。
そして、とうとう昨夜だ。
たまたまもぼとその自販機の前を通りかかったら、な、な、何といくつかのボタンは売り切れではなかった。
チャーンス!
で、早速もぼが試した。
何でオレでなくてもぼかというと、あ奴は火鍋とビールとマッコリ数杯ですっかり気が大きくなっていて言下に「オレ、試してみるっす」と言ったからだ。
で、投入しましたよ、あいつは1000円。
で、ボタンを押すと出てきましたよ、ガタコンという音とともに謎の白い紙箱が。
何の変哲もない白無地の紙箱。
見ようによってはこれまたかなり妖しいではないか。
もうオレの興奮はピークだ。
「開けてみろ、ここで今すぐ開けて中身を見るのだ」
「えー、ここで開けるんすか?」
「そうだ、それでいいモノだったらオレも買うのだ」
で。
開けましたよ。
で。
出てきたよ。
中国製の電卓とボールペンとシャーペン。
……。
これ、100円ショップだったら200円で買えるな、たぶん。
……。
ま、何だ。
夢だな。
もぼは夢を買ったのさ。
で、もちろんオレは買わなかったさ。
さらば、謎の自販機よ。

夢をありがとう……。
[PR]
# by mop-makino | 2007-03-15 11:30
『雪まろげ』無事開幕!
えー、帝劇の『雪まろげ』は無事に開幕しました。
優しい、いいお芝居だと思います。
個人的な感想だけども、前回の上演(2000年)よりも森光子さんは可愛らしくなってると思う。
つくづくすごい女優さんだと思います。
で、どうでもいいこぼれ話を二つほど。
第一幕四場の居酒屋の場面で有線で流れてる曲の中に、実は今回こっそり森さんの歌を忍ばせてあります。
77年発売の『ほろ酔い』というシングル曲。
レコードは高円寺の「ターンテーブル」さんで借りた。
今回の音響効果の秦大介くんの家が偶然高円寺で、「ターンテーブル」にも何度か行ったことがあるというので、ある日、稽古の帰りに二人でちょっと寄った折に、マスターがかけてくれたものだ。
しかしホンマ、何でもあるな、あの店。
ふつうないやろ、ロックバーに森光子さんのレコードは。
で、これがなかなか雰囲気のよい曲で、場面にもピッタリ合うなぁってんで、秦くんが早速借りて帰って使用することになったというわけだ。
マスターが「まぁ、これでこのレコードも成仏したって感じだわ」と言ってたけど、ホンマにそういうことってある。
もうひとつ、第二幕一場の大吾の部屋に置かれてある古いギターは実はオレの私物である。
私物といっても正確にはオレが買ったものではなく、学生時代に、古い歌本十数冊とともに下宿に代々受け継がれていたギターなんだけどね。
結局オレが最後の下宿人となったので、オレの手元に残ったという代物だ。
こいつはオレが初めて弾き方を覚えた思い出深いギターで、鈴木ヴァイオリン製。
聞いたことのないメーカーなので高級品なのかどうかはわからない。
古いけどなかなか弾きやすいギターだったのだけど、数年前に糸巻き部分が決定的に壊れて、もはやチューニング不能となってしまっていた。
でも、楽器ってのはどうもなかなか捨てられないものなのよね。
それでずっと部屋の隅っこでホコリをかぶっていたのだが、こいつも最後は帝劇の舞台で小道具として使われたのだから、ある意味、大往生といっていいと思う。
以上、どぢちらもすばらしくどうでもいい話でしたが。
でもさ、大劇場の芝居ってのは当然いつもとは少々勝手が違うわけだけど、なかなか面白いことがあるよ。
たとえば、スタッフの数だってうんと多いわけでさ。
まだ稽古中の衣装合わせのときのことだけどさ、一人の登場人物の衣装を決めてるときに頭に手拭いかタオルを巻いてほしいって注文したら、「手拭いとタオルとどっちにしますか?」って言うわけよ。
で、それは本当にどっちでもよかったので「どっちでもいいですよ」って言ったんだけど、周りのスタッフがどうしても今この場でどちらかに決めて欲しいって言う。
聞いてみたら、手拭いとタオルじゃ用意するスタッフが違うのね。
手拭いは衣装さんで、タオルは小道具さんの管轄になるんだそうな。
「へえー、そうなんだぁ」ってちょっと感心したね。
芝居の世界って言っても、いろいろありますわ。

ま、今回はそんなお話でした。
[PR]
# by mop-makino | 2007-03-12 14:13
謎の販売機。
早いもので『雪まろげ』の稽古も大詰めで、あと2日で稽古場撤収である。
今日ははじめての切り通し、明日・明後日は通し稽古。
いよいよ実戦である。
切り通しってのは、ノンストップで行ういわゆる通し稽古ではなくて、途中で何度か止めてダメ出しをしつつ全場をさらうっていう稽古。
いうなら切り通しが紅白戦で通し稽古がオープン戦って感じか。
ま、無理に野球にたとえる必要は、もうまったくないわけだが。
えー、純情な、いいお芝居です。
青森の浅虫温泉を舞台にした大らかな昭和の人情喜劇で、こういうのを演出するのは初めてなのでいろいろ勝手がわからないところもあったけど、やっぱり楽しいね。
少なくとも精神衛生上とてもよいって感じがする。
しかし、この2週間というもの、『雪まろげ』の稽古を進めつつ、家に帰って締め切りの迫った台本書きの仕事を進めつつ、その他もろもろの雑事を片付けるという、ま、オレのキャパシティー的にはもうイッパイイッパイの日々だった。
そうそう、DVDの最終チェックなんかもいろいろやったぜ。
『ズビズビ。』DVD、もうすぐ出来上がります。お楽しみにー。
まだ予約してない人は、この際、思いきってどんどん予約しちゃってください。
無理にとは申しませんが、ま、初物ですんで、縁起物ってことで、えー、そこんとこはひとつ。

岡森くんが自分の日記の中で「エロ本自販機」にまつわる愉快な体験談を書いていたけど、本当に、あのテの話は誰が書いても愉快なんだよなぁ。
アレは何ていうか、どうにもこうにも切実だしねぇ。
ところで、あの懐かしい自販機は最近までウチの近所にもあった。
例の、ミラーフィルムみたいなのが張られてて夜になると妖しく中が透けるやつね。
自転車でよく前を通ったりするので「おお、今どき懐かしいね、がんばっとるねー、感心感心」と思っていたのだが、1~2年前、いつのまにか何だかよくわからないけど健全な販売機に変わってた。
やっぱ風紀上いろいろまずかったりしたんだろうなと思ってべつに気にもしてなかったのだが、岡森くんの日記を読んでから、ふと気になって、ちょっと自転車を止めて何の販売機なのか見てみたのね。
そしたら。
「おたのしみ販売機」だ。
何だよ、おたのしみ販売機って。
どうやら1000円入れると、Tシャツだか、電動歯ブラシだか、腕時計だか、ラジオだか、サングラスだか何が出てくるのかわからないという販売機なのらしい。
でも。
そんなの、買うやついるか?
通りすがりに?
うーむ。
怪しい。
あからさまに怪しい。というか、むしろやっぱり妖しい。
何だろ、あれ。
やっぱりエロ関係のグッズがこっそり出てくるんだろうか。
気になる……。
誰か知らないか?

何書いてんだか。
[PR]
# by mop-makino | 2007-03-02 01:44
日本におけるバレンタインデーの歴史。(オレ史観)
えー、ま、何です、自慢に聞こえたら申し訳ないんすけど、四名ほどの方からチョコレートを頂戴いたしました。
わざわざ郵送で送ってくださった方、どうもありがとうございました。
ま、季節モノといいますか縁起モノといいますか、とにかくありがたくいただきましたんで、この場を借りてお礼申し上げます。
せっかくなんで、ま、バレンタインデーにまつわる思い出話をひとつふたつ。

けっこう歴史的な証言だぜ?

オレがバレンタインデーなるものの存在を初めて知ったのは小学校3年か4年の頃だったから、1969~70年である。
オレの感覚ではその情報はまだまだレアだった。
とにかく外国の風習ではそういうことをするらしいという噂の感じで、そんな小洒落たことを知っている小学生は間違いなく浜松ではまだ3人未満だと思われた。(注:あくまでオレ主観)
そこで、当時ちょっとオマセでキザな小学生だったオレは、それをさっそく実行に移したのだ。
その時点ではまだ「女の子だけが男の子にあげる」って話ではなくて、とにかくその日は「好きな人にチョコレートを贈る日だ」ということだったので、オレは近所の駄菓子屋で明治チョコバーを買って、当時好きだった助信町の石塚由江さんちに出かけたのだった。
石塚さんちは「八百由商店」という八百屋さんだったので、よく考えたら石塚さんちでもチョコバーを売ってたのだが、ま、そこはそれ気は心だよ。
ところが、石塚由江さんは習字の塾に行っていて留守だった。
それで仕方がないので、石塚さんのおじいさんにチョコバーを言付けたのだが、この時、ひどく説明に窮したのを覚えている。
そりゃそうよ、浜松全体でだってまだ知ってるのはごく数人という外国の風習を、明治生まれのじいさんが知るはずもない。
どうか石塚由江さんに渡してくれろと頼んでも、理由のわからないチョコバーを明治生まれはなかなか受け取ってはくれないのだ。
ま、いま考えたら直接彼女に渡せよって話だがな。
たぶんはるばる遠くまで出張ってきていたので、出直すのは真っ平だという気持ちがあったんだろうな。
うむ。ダメじゃん、抜本的に。
それで押し付けるようにしてチョコバーをじいさんに預けて帰ったのだが、その後、石塚由江さんとオレがどうなったかというと、べつにどうもならなかったのだ。
5年生になってクラスが別々になって、それっきりだ。
ううむ。何やそれ。
甘酸っぱくも何ともないじゃん。

71年。
6年生の時は、もうバレンタインデーははっきりと「女の子から男の子へ」という日になっていた。
鈴木ヤスジが松島トモコさんからストロベリーチョコをもらったことが6年1組の大事件になったりしてた。
オレが本格的に女の子からチョコレートをもらったのは中学1年の2月で、中部中学の高橋さとみさんからけっこう長い手紙と一緒にもらった。
本格的なハート型のチョコレートだ。
これはもったいないので、とりあえず食べずに冷凍庫の奥に隠しておいた。
当時の冷蔵庫の冷凍庫は夏以外にめったに開けない場所だったから安心して、で、ときどき取り出してはしみじみながめて独りでニヤニヤしていた。
で。
ある日箱を開けてみたら半分になっていた。
母親が見つけて食っちまっていた。
73年だ。
まだ母の世代にはバレンタインデーは常識ではなかった。

76年。
高校2年。
バレンタインデーが近づくと、何となく男の子も女の子もそわそわしてる感じがあった。
その認知度はもはや現在に近いが、それでもまだ中学生と、せいぜい高校生のものだったのだと思う。
その週の朝礼の壇上で、生徒指導の化学の織田先生が顔を赤らめながら浮き足立っている生徒たちを戒めた。
「諸君、学校は野生の王国ではない!」
野生の王国ってあなた。
最初は何の話か意味がわからなかったが、つまりは、いい年をして分別もある大人が「セント・バレンタイン・デー」などというこっ恥ずかしい言葉を口にすることが、まだかろうじてはばかられる時代ではあった。

ま、昭和は遠くなりにけりってことだ。

長々書いてそんな結論かよ。
[PR]
# by mop-makino | 2007-02-15 03:41
失言しちゃってすみマシーン。
『雪まろげ』は立ち稽古に入って、いまや稽古佳境である。
この時期の演出家ってのは楽しくもあるが、体力的にはいちばんしんどい時期だ。
べつに稽古場でそんなに張り切って動き回ってるわけではないのだけど、家に帰るとドッと疲れてる。
帰宅すれば別の仕事もあるのだが、これがなかなか手がつかない。
ま、仕方ないね。
身体はひとつだもんな。

で。
稽古には関係ないけど、最近思ったこと。
もうさんざん語られてる話題で恐縮なのだが、あの、例の柳沢大臣の失言問題である。
あれさぁ、実際に講演の前後を聴けば、そんなに大騒ぎするようなこととも思えないんだけどなぁ。
たしかに「それ言っちゃまずいだろ」っていう言い草ではあるんだが、言った瞬間に本人も気づいて何とかフォローしようとしてるしさ。(ま、それでも全然フォローにはなってなかったけどな)
まるで鬼の首とったように勝ち誇った顔で非難している某女性議員なんか見ると、やっぱりあんまりいい気持ちではない。
あげく、つい「必要悪」なんて言葉を思い浮かべてしまうのな。
当然、この場合の必要悪ってのはその女性議員のほうなんだが。
あと「AERA」の駄洒落もいけないよなぁ?
「失言しちゃってすみマシーン」だよ?
どうよ?
この駄洒落を言っちゃった時点で、もう「AERA」編集部には柳沢大臣の発言を批判する一切の資格がないと思うんだが。
うーん。
「AERA」の駄洒落も、あれももう社会の必要悪だな。
そう思ってあきらめるしかない。
失言でいえばさ、もう十年以上前になるけど、阪神大震災の数ヶ月後に復興支援もろもろのためにも増税やむなしみたいな話があって、そのときの大蔵大臣が(たしか武村さんだったと思うけど)テレビで「(増税の決定を)国民の関心の高いうちに」って言ってるのを聞いて「おいおい、ひでぇな、今のは」と思った記憶がある。
ま、たしかにどんなに大きな災害でも世間の関心はやがて薄れるだろう。そりゃそういうもんだろうけどさ。それにしたって、それはずいぶん国民てものをバカにした言い草じゃないかと思ったのだ。
ねえ?
町内会の寄り合いで話してんじゃないんだからさ。
いやしくも一国の大臣がテレビを通じて言う発言じゃないだろうと。
でも、あの時はマスコミも、べつに失言だとか言ってとがめだてはしなかったんだよな。
何かさ、そういうとこがちょっと釈然としないのだよ、オレ。
それともオレが知らないだけで、あの時もくだんの女性議員(まだ議員じゃなかったかも知れないけど)なんかは「あの言い草はひどい!」って吠えてたのかなぁ。
ま、そんなことをね、このあいだ稽古場の行き帰りの電車の中で考えてたわけさ。
ある意味、社会派なオレだ。
かっけー。
ていうか、ホンマのこといえば、オレ自身もあんま頭よくないんで柳沢大臣クラスの失言ならこの先いたるところでしちゃいそうなんだよなぁ。
だからこうやってちょっと擁護みたいなこと書いてんだろうな、きっと。

ダメじゃん。

うん、ダメです。
すみマシーン。
[PR]
# by mop-makino | 2007-02-11 01:05
恵方巻き食べやした。
お正月の松の内が過ぎた頃からコンビニで恵方巻きが並び始めて、「何とまぁ、気の早いことよ」などと思っていたのだが、早いもので、もうその節分も過ぎてしまったよ。
びっくりだ。
恵方巻きというのはここんとこコンビニのおかげでちょっと有名になったが、オレも関西に行くまでそんなんは知らなかった。
ま、太巻きは美味いからこういうのはどんどん知られるのがいいと思う。
クリスマスにはケーキを食べて、お正月にはお餅を食べて、節分には恵方巻きを食べて、来週はうまくすりゃチョコレートなんか食べることになる。
うん、こういうのはいいよ。
どんどん増えてくれていい。
日本てなぁいい国ですな。

節分といえば、劇団では4年ほど前まで京大の裏手の吉田神社にお参りに行くのが慣例だった。
吉田山の上にあるこの神社の節分祭は毎年えらく盛り上がってて、東一条から山上までの参道にはおびただしい数の夜店が立つ。
これが実に楽しい。
昔わしらは京大で稽古をしていたので、その日は「稽古なんてやってられっかよ」と早々に切り上げてお参りに行ったものだった。
たしか最初に行ったのは88年頃だったと思うが、それからは毎年行くようになった。
参道の入り口近くに毎年店を出す達磨売りの老夫婦がいて、帰りがけに毎年そこで達磨を買った。
この達磨は片目を入れた後に全員で寄せ書きをして、それを公演の守り神にしてたのね。
で、毎年最後の公演が終わると、両目を入れて、節分に吉田神社に奉納しに行くわけである。
で、帰りがけに新しい達磨を買う、と。
これも最初は15センチくらいの可愛い達磨だったものを、つねに前年のものより一回り大きなものを買おうというルールにしていたら、十年くらいたつうちには選挙事務所にあるような巨大なものになってしまい、そうなってくると事務所の中でもけっこう邪魔だから、最後はだんだん粗末に扱われるようになって、何だか本末転倒なようなことになっていたが。
まぁ、そんな行事も何となく東京に住む劇団員たちが多くなってしまい、自然消滅してしまったが、うむ、あれは今思い出しても、なかなか趣き深い年中行事だったと思う。
そんなことをぼんやり思いつつだが、明日からは早くも『雪まろげ』の稽古が始まる。
ああ、また怒涛の日々だなぁ。
ここんとこ正月ボケしてたからなぁ。
あ、そうだ。稽古場用のスリッパ買いに行かなきゃな。
ま、いっちょ気合入れて行くかなぁ。

よっしゃ。
[PR]
# by mop-makino | 2007-02-04 13:48
『硫黄島からの手紙』
やっと『硫黄島からの手紙』を観た。
これをアメリカ人の監督が撮ったのだと思うと、あらためてイーストウッドってえらいなぁと思う。
艦砲射撃や爆撃による爆発が島のすっごく遠くから起こって、アッという間に近くにまで押し寄せるシーンなんかすごくリアルだと思った。
血と砂を感じさせる全体の色調もいい。
やっぱ才能ある監督さんなんだなぁ。
で。
いっとういいと思ったところは、むやみやたらに女優さんが出て来ないところ。
司令官の栗林中将の家族なんかまったく出て来ない。
すばらしい。
邦画ではなかなかこれが出来ない。
とくにここ二十年くらいの戦争映画では、これでもかというくらいに出て来る。
しかも、それはたいていはあまりよろしくないシーンになる。
それはその女優さんの見せ場にしなければいけないからで、そのためにあまり巧くないメロドラマを無理して作る。それだけならよいが、気持ち悪いくらい当時の婦人が遣わなかったであろう言葉を遣い、浅くて安い現代ふうのメロドラマになってしまう。
そういうのは嫌いなんだ。
それではきっと当時の人々の、たとえば「本当の悲しさ」といったようなものなんかは、未来永劫理解されないことになってしまうのじゃないか?
その映画が製作される「大儀」はむしろ真逆なはずなのにね。
何ていうのかな、オレが大事だと思うのは、その時代の空気というか、「ニュアンス」なのね。
世代というのは変わって行くものなのだから、むろんある程度は仕方のないことなんだろうけど、でも、そんなふうにしてある時代のニュアンスを無神経に風化させてしまうのは、何ともイヤなのだ。
はっきりと罪だとさえ思う。
そういう意味では、この映画にはそういう気持ち悪さは少ない。
日本の芸能界の情実とかはイーストウッド監督には、ほぼ無関係だろうからね。
ちょっと残念だと思ったところは、やはり二ノ宮くんの言葉遣いか。
当時だってああいう伝法な口調は当然あっただろうが、やはり全体的に現代的に過ぎる。
そこでどうしても覚めてしまう。
惜しいなと思う。
もっともこれは監督のせいでもないし、俳優のせいというのも酷だから、やはりその辺のニュアンスを細かく考証すべきスタッフの仕事ぶりが甘いということか。(誰がやったのかは知らないけれど)
映画の内容については、あまりコメントできない。
昔、小学生の頃に見た仲代達也主演の『沖縄血戦』を思い出したが、とにかく凄惨な戦闘の映画であって、こういうものだと思って観て、それ以上でもそれ以下でもない。
「ここが違う!」と断言できるほど、オレは栗林中将のことも、この硫黄島戦のことも知らないし。
とにかく、久しぶりにあまり気持ち悪くない日本の戦争映画を観た、という感じ。

って何かエラそうだな、オレ。
小林信彦さんかよ。
[PR]
# by mop-makino | 2007-01-25 13:42
メガマック……。
何か納豆ダイエットってウソやったらしいね。
どうしてそんな浅はかなウソをつくんやろうとも思うが、案外以前からそれに近いことは多々あったんやろうね。
たまたまバレなかっただけで。
純粋な報道番組や科学番組ってわけでなし、ま、いうたら「娯楽」番組なんだから、作ってる方の意識も「ウケりゃいいんだ」みたいなことが一番なんだろうし、そのためにゃ多少のことにゃ目をつぶっちまうってとこが普通にあるんだと思う。
ま、いいことだとは思わないけどさ、所詮は「見世物」なんだから、そういうインチキくさいことがやっぱり付き物なんだくらいに思っておく方がいいってことだよね。
言うとおりに一所懸命に朝晩納豆を食べてた人たちは気の毒っちゃ気の毒だけど、ま、それもべつに毒ってわけじゃないし。
あ、そういや前には、やっぱ何かのダイエットでお腹壊した人続出ってのもあったな。
あれはいけませんがな。
ま、納豆を一日2個余計に食べたくらいなら害はないだろう。
で。
オレときた日にゃ、そんな世間のダイエッターたちとは逆行して、今週はちょっと太っちまったよ。
というのは、とうとう食べちゃったからだ、あれを。
あれというのはあれです。
メガマックです、メガマック。
ビッグマックの上行くメガマック。
ビーフ2倍だ、メガマック。
何かね、ラジオで聴いて(またラジオかよ)、猛然と食いたくなっちゃったのよ。
普段はハンバーガーなんて滅多に食べないのだが、ああいうモンって、いっぺん食べたいと思っちまうと何だか我慢できなくなる。
ハンバーガーにコーラね。
ああもう、このアメリカかぶれめ!
で、また、うちのすぐ近所にマクドがあるのよ。
だから行ったさ、何年かぶりに。
そしたらさ、行ったのは昼過ぎだったんだけど、もう売り切れたって言いやがんの。
何か「一日30食限定販売なんです」なんか生意気なこと言うの。
仕方がないので、その日はビッグマックを買って食べた。
しかし、断然物足りないわけ。
気持ちはすっかりメガマックだったからね。
だってメガだぜ?
ビーフ2倍ですぜ?
とまぁ、すっかり敵のペースに乗せられた格好だが、次の日は発売時間の10時半にわざわざ出かけて購入したオレだ。
ばかもん。
何やってんだか、オレ。
うん。
ま、美味かったからいいけどな。
メガマック。
太ってもいい人は試してみちゃいかがか?
毎度実のない話でご容赦。

以上、解散。
[PR]
# by mop-makino | 2007-01-22 00:30
ラジオ!ラジオ!ラジオ!
前回もちょっと書いたが、ここ数年でまたラジオをよく聴くようになった。
中野に仕事場借りたりした頃からだから、かれこれ6~7年前からだと思う。
とはいってもオレの場合、TBSラジオオンリーで、それはチューニングを変えるのが面倒くさいからというただそれだけの理由だ。
朝はだいたい「大沢悠里のゆうゆうワイド」(間に「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」や「永六輔のいつかどこかで」や「小沢正一の小沢正一的こころ」などの超長寿番組も含む)くらいから始まって、午後からは「ストリーム」、「荒川強啓のデイ・キャッチ」、夜は「アクセス」「バツラジ」と来て、深夜は「ジャンク」。
慣れてしまうと、ラジオってホンマにええのよな。
驚くほど十年一日だし。
きっとNHKに合わせれば、まだ「わたしの本棚」とか「昼の憩い」とか「昼の散歩道」なんかもきっとやっているのだと思う。
で、とにかくその中でいっとう楽しみにしている番組が、月曜深夜1~3時の「月曜ジャンク・伊集院光の深夜の馬鹿力」で、オレの場合、これはもうほとんど1週間を生きぬく心の糧となってるな。
それほど好きなのだ。
それほど好きなので、月曜深夜1時を過ぎたら基本的に仕事はしない。
月曜の夜には約束や予定もできる限り入れない。
そうして、できるだけフリーな状態でラジオに向かう。
いつもは、ラジオというのは仕事や掃除や食事といった「生活全般」のBGMとして何となく聴くともなく聴いているだけなわけだが、この時ばかりは集中したいので所謂「ながら聴き」をしない。
最高なシチュエーションでいうと、外は雨が降っていて、その雨音まじりのベッドの中でラジオを聴く、なんて感じか。
うーむ。
想像しただけでこたえられんね。
こたえられんほど幸せなんだが、しかし、ご想像の通り、この状態は耐えきれない睡魔が襲ってくるシチュエーションでもあるのね。
下手をすると最初の5分も聴かないうちにグースカピーと寝てしまう。
これね、ホンマにがっかりなんだ。
ハッと目覚めたときにはもう「あなたにモーニングコール」になってたりしてね、もうしみじみがっかりする。
いつもは何だかんだと仕事やその他の用事をしながら聴いているので、「火曜ジャンク」の爆笑問題とか「木曜ジャンク」のアンタッチャブルなんかはけっこうフルで聴いてしまったりするのだが、肝心の月曜になると、どーも気合が空回りして寝てしまうのだなぁ、これが。
うーむ。
まさに本末転倒を絵に描いたようだ。
実は、今夜まもなくその放送が始まるので、眠らないようにこのどうでもいい日記を書いているのだが、それにしても、今、すでにして猛烈に眠い。
もう、何ちゅうか、そういう体内スケジュールになっているらしい。
すっごくくやしい。

いやー、しかし、すばらしくどーでもいい話ね。
失礼こきました。

しかし、眠い……お、起きてろ、オレ……。



追記。
結局、昨夜は開始20分で寝ちまったよ。
嗚呼……。
[PR]
# by mop-makino | 2007-01-16 00:53
あれは言うなら「茶柱が立った」みたいなことよ。
こういうことを書くと、品性ってもんを疑われてしまうかも知れんのだが。
そして、オレは断じて田代某やミラーマンの植○先生のような人間ではないと自分では思っているのだが。
それでも、地下鉄なんかの長いエスカレーターに乗って、たまたま(ホンマにたまたまよ)ずっと上のほうに無防備なミニスカートの女子高生がいたりして、「うわ、パンツ見えてるがな!」なんてことがあった日は、正直ちょっとうれしい。
あれ、何なんやろうね。
考えれば不思議だ。
顔も知らない子のパンツなわけだし(べつに知りたいとも思わないしね)、見えたからどうって話でもないんだけどね、それでも何かちょっと得した気分になるのね。
男なら誰でもたいていそうだろうと思うんだが。
まぁ、エッチといえばそれまでなんだが、でも言うとくけど、女子高生があんなミニスカートをはくのは、こっちが頼んだり強制したりした覚えはないんだかんな。
あくまで向こうが好きではいてて、なおかつ見えちゃう時は見えちゃうんだから、これは仕方ないやろ。
って、まぁムキになって自己弁護するほどのことでもないんだが、とにかく何か「得したような気分」になるわけである。
で、日常の中でこの気分を表すのにいちばん近い感覚は、ま、強いていうなら「茶柱が立った」ってくらいの感じじゃないかと思うのだ。
「お、茶柱が立ってる。今日は何かいいことあるぞ」みたいな。
「ラッキー感」というか「嬉しさの量」みたいなのが、ちょうど似たような感じだと思うんだが、どうすか?
ねえ、男性諸氏はそうは思わんですか?
ま、どうでもいいことこの上ない話なんだが、「茶柱が立った」ってのは我ながら言い得て妙な喩えだと思っている。
実際、この話は、去年の暮れに新人戯曲コンクールの公開審査の後の呑み会で鴻上尚史さんにしたらひどくウケた。
で。
昨日のことさ。
家でTBSラジオをかけながら仕事してたら、夕方の中村雅俊の番組に鴻上さんがゲストで出ていて、まさにその話をしてた。
ていうか、いきなりラジオからオレの名前が聞こえてきたんでビックリしてよく聴いてみたら、その話だった。
で……何だかすっげえ恥ずかしかったよ。
いや、口は災いの元でんな。
どんなとこで思わぬ恥をかいてるかわからん。
とか言いつつ、こんなバカ話を書いてるわけだが。

しかし最近立たんな、茶柱。
[PR]
# by mop-makino | 2007-01-12 12:06
ワイルドボアの平和。
いやいや、とうとう行ってきましたよ、Julieの新春コンサートに。
「ワイルドボアの平和」アット・CCレモンホール。
実は去年の新春コンサートもご案内いただいてたんだけど、去年は正月明けからずっと広島にいたので泣く泣くパスだったのだ。
いや、もう堪能いたしましたです。
オレが言うのも何だが、やっぱすごいねー。
何ちゅうか、もう、声が人間ばなれしているもんね。
間違いなく、この世には「歌うために」生まれてきた御方なのだと、あらためて思いました。
『天国を見た男』の時も、歌う場面では何か特別なスイッチが入る感じがしてたんだけど、コンサートと来た日にゃぁ、もう、始めっからそのスイッチが入りっぱなしなわけでさ。
ご本人は「昨日の初日にフンコー(興奮)しすぎて、今朝起きたら声がまったく出なくて血の気が引きました」みたいなことを言うてはって、開演直前までそうとう声に不安があったみたいなんだけど、実際の歌声にはそんな影はみじんもない。ちゃんと完全復活してはった。
声帯の強さも、きっと尋常ではないのだと思う。
やっぱり神様に選ばれた人間なんだね。
ていうか、歌っている瞬間は神そのものなのだ、きっと。
その瞬間は沢田さんの身体に歌の神様が出張して来てはんねやな。
そういう人を目撃するというのは、すでにして人間の大きな快楽の一つだ。
コンサート自体はケレンのないストレートなロックコンサート。
オレとしては知ってる曲が思いがけないタイミングで出てくると、やっぱりうれしい。
『アイム・イン・ブルー』や『ヴァニティ・ファクトリー』なんてのは懐かしかったし、しびれるくらいかっちょよかった。
あと、アンコールの『いくつかの場面』なんかも。
よかったなぁ。

おまけだが、観たのは関係者席といった場所なので、周りにはいろいろとすごい方々がいる。
お久しぶりのCobaさんやら、藤山直美さんやら、岸辺一徳さん(生サリーだよ、生サリー)やら、加瀬邦彦さんやら。
ことに直美さんはかなり熱いファンらしく、『ヴァニティ・ファクトリー』が始まった瞬間に、もう我慢できひんわという感じで隣にいたオレに「センセの隣で立ちますけどすんませんね」と言って立ち上がってはった。
いや、センセってあなた、むしろあなたの方が花岡町子先生なわけだが。

そんな一日。
音楽ってなぁ、いいね、やっぱ。
[PR]
# by mop-makino | 2007-01-08 11:52
翼のはえたブーツ。
えー、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくってことで、ひとつ。
しかし何だね、元来どうでもいいことばっか書いてた日記なわけだが、それにしてもよく好きとか嫌いとか言うやつだよね、オレも。
何だよ、ダウンジャケットが嫌いって。
そんなん知らねえってなぁ、ふつう。
ま、いいや。
新年なわけだが、もう反省もせんし、改めもせんのだ。
でね。
前回の続き。
ダウンジャケットは好きではないのだが、スカジャンはわりと好きである。
革ジャンが重くてつらくなったので、ここ数年スカジャンを愛用してるわたしだ。
スカジャンというのはあれね、横須賀土産の、やたらジャパンな刺繍が入った、ちょっと毒々しい感じのジャンパーね。
昔から欲しかったものの、なかなか買うまでにはいたらなかったのだが、4年ほど前に一念発起して横須賀のドブ板横丁まで出かけて購入したものだ。
「男の人生はスカジャンを着る人生とスカジャンを着ない人生の二つに分かれる」というのがオレの持論なのだが、ま、あまりたいした意味はない。
要は「とっぽい格好」が好きってことなだけで、この「とっぽい好き」ってのはなぁ、これはもうしょうがないよなぁ。
ある意味、人格上の問題やしな。
で、この間テレビCMを見ていて、この「とっぽさ」の踏み絵となるようなアイテムを見つけた。
それはあれです。
「翼のはえたブーツ」です。
あの、『赤いスイトピー』の歌詞にも出てきた謎の靴です。
謎っていうか、当時でさえすでに「松本隆よ、さすがにそれはちょっと行き過ぎだろう」と思われてたあれです。
ふつうにイメージしたら「バッカじゃねえの?」って感じの代物だと思ってたのだが、でもね、あれ実際に映像で見たら、一発で「あ、欲しい!」と思っちゃったよ、オレ。
意外に、ちゃんと可愛くね?
でもって、あれを平気で、というか、むしろ得意げな顔で履いて外を闊歩できる人間は、つまりは「とっぽい」のである。
そう思った人は、いわばオレと仲間だ。
って、すっげーうれしかないか。
でもなぁ、あれいいよな。
正月向きだと思うな。
翼のはえたブーツ。
欲しいなぁ……。

すまんな、今年もこんなで。

てなことで、世界の平安を祈ります。
いや、マジで。
[PR]
# by mop-makino | 2007-01-02 16:26
ダウンジャケットなんか嫌いだ!
おう。
みなさん、メリー・クリスマス!
と、実はついさっきクリスマスは過ぎ去ったとこなのだが、とりあえず時候の挨拶から書きだしてみた。
ただでさえ年末というのは何かと忙しないのだが、相変わらず何だかんだと細かい仕事や打ち合わせなどがあって、なかなか落ち着かない。
何ちゅうかさ、自由業のような仕事は今年はもうこれで仕事納め!みたいなんを自分で断固として決めないとダメだよね。
う~む。
ダメだねえ、われながら。
このブログは、たいていはどうでもいい、役に立たないことしか書かないのを旨としてるのだが、ま、それは見栄であり、ホントはろくでもないことしか書けないのね。
作家なのにね、いちおう。
はあ~ぁ。(長嘆息)
で、悪いが、またまたそういう話。
それは「ダウンジャケットなんか嫌いだ!」という話。
まさにザ・ベスト・オブ「どうでもいいよ、好きにしなよ」って話なわけだが。
何かさ、高校生になったばかりくらいの頃だと思うのな、あのダウンジャケットってやつを初めて見たの。
最初、マジで救命胴衣かと思ったもん。
モコモコしててさ。
今だから言うが、同じクラスの荒○くんが得意げに着てるのを見て、「何ていうか、それはかっちょ悪ッ!」って思ったのよ。
実は高級品であろうが、ウソのように軽くて暖かろうが、そんなん関係ない!
「そんなもん、オレは死ぬまで着ない!」と心に誓ったのだ。
何度も書いたが、その頃のオレは、ビートルズファンで、(主にブリティッシュの)ロックファンで、
ジュリーとショーケンのファンだったので、(どうせ着るなら革ジャンだ!男でロック魂のたぎった野郎なら革ジャンなのだ!絶対そうなのだ!)と思っていた。
もしくは黒のロングコートなッ!
ロングヘアーなびかせてなッ!
バカ。
いいから落ち着け。
で、「三つ子の魂は百まで」というが、思春期の思い込みというのも、なかなかこれ度し難いもので、いまだにダウンジャケットは買ったことがない。
のみならず、ダウンを着てる人を見ると、いまだに(ふッ、軟弱者めが…)と内心見下してたりする。
うーむ。
何様だ。
何様のつもりだ。
だが、しかし、そうなのよな。
こういう好みってあんまし変わらないものなのよ。
だが、しかし、だ。
最近、歳をとったせいなのか、重い革ジャンがつらいのだよなぁ……。
肩が凝ってなぁ……。
重い革ジャンをガシッと着込んで、その重さに耐えつつも顔には出さずにクールな顔でジョン・レノンな気分で歩いてる時にも、ふっと気づくと、(ああ、ダウンジャケットってやつも色が黒だったらロックンローラー的にはありかなぁ……)とか気弱なことを考えてたりするオレがいる。
そんな真冬の坂道であることよ。
うーむ。
そんな自分を叱れ、オレ。
「心に気障をなくしちゃつらすぎる」とかって誰か大事な人が言ってなかったか?
伊達男とはつらいものなのだ。
「ダンディズム、オンナコドモにゃわかるまい」なのだ。
というわけで、いまだにダウンジャケットは購入してないオレ。
ちなみに、あの、フリースってやつもな。

ま、誰にも頼まれちゃいないわけだが。
[PR]
# by mop-makino | 2006-12-26 01:28