マキノノゾミのブログ
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▼ ナツいぜ……。
「ナツいぜ……」と数年前の竹ノ内豊ふうにつぶやいてみても、いかんともしがたい暑さなわけだが。
って、このフレーズ、去年も一昨年も書いたな、たしか。
竹ノ内豊にもある意味同情するな。
CMであんな駄洒落を言わされてしまったばっかりに、こうして毎年オレに苦笑され続けるのである。
ま、それも人生だが。
いやしかし。
それにしてもナツいぜ。

でも、オレは夏が好きなんである。
いいよ、夏。
昔、中学生の終わり頃から二十歳前くらいまでの間は、夏が大嫌いだったんだけどね。
というより、積極的に冬のほうをヒイキにしていた。
夏が好きだなんて公言するやつは内心で軽蔑していた。
人間はやっぱ、キリっと寒い冬でしょう。冬をこそ汝が友とせよってなもんだと思っていた。
これは今から思えば、まぁ、つまりは思春期だったのである。
思春期だからさ、いろいろと片思いなんかしてて、そうなると北杜夫からの流れでトーマス・マン方面に入って、トニオ・クレーゲルなんてまさに他人とは思えないと思って暮らしていたのである。
ロックとかもテイク・イット・イージーなアメリカ方面には行かず、ビートルズに義理立てしてブリティッシュ一辺倒だったから、そうなると何というか、こう、陰鬱で荒涼とした情感のほうに憧れがあったのだ。
ま、バカだったのだね、アリテイに言えば。
同じ思春期で女の子を好きになるにしても、これがアーウィン・ショウでも読んでイーグルスなんか聴いてたら、もう少しマシな青春だったろうとも思うのだが、こういうのはめぐり合わせというか、ご縁みたいなものなのでどうにもならない。
さて。
とにかく夏が嫌いだと公言してはばからなかったオレなのだが、二十歳になる頃に猛然と反省心が起こってきた。
いい若いモンが夏が嫌いでどうするのかと。
そんなこっちゃ情けない。若者らしくない。そんなことでどうするかと。
そこで「よし、オレは今日から努力して夏が好きな男になるぞ」と決心した。
場合によっちゃ山でも海でもプールでも行こうじゃないか。
そして、水着のギャルなんかとも積極的にお友だちになろうじゃないかと。
その努力の結果、オレは夏が好きになったのである。
(ま、水着のギャルとはあまりご縁がなかったが)
うむ。
意志の力とは実にエライものである。わがことながら何と立派なことだ。
……と、ごく最近まで思っていたのである。
思っていたのであるが、それは大きな間違いだったことに先日気づいた。
ていうのはね。
よくよく思い起こせば、オレ、小学生の頃は夏がいっとう好きだったのよ。
理由は夏休みがあるから。
あと、スイカとか冷や麦が好きだったから。
考えてみたら、それが中学生になって、ちょっとオマセになって、無理してただけなのだね。
格好つけて「冬が好きだ」と言ってただけなのだ。
他の人とちょっと違って「冬が好きだというマキノ君が個性的で好き」とある特定の女子に思われたかっただけなのだ。
うーむ。
われながらバカでほとほと呆れるわ。
そうなの。
もともと夏が好きなの。

夏が好きだという理由はいろいろあるのだが、いっとう大きいのは「暑くて頭が働かない」からである。
頭がいつもボーっとしている。
生きてるだけで精一杯という感じがあって、炎天下を移動していると、木陰で一瞬涼むだけで嬉しかったりする。そういうシンプルな状態が好きなのだな。
「考える」というより「直感で動く」というのに近くなる。
このひと月あまり、よく散歩をしているのだが、公園などで蝉がわんわん鳴いてるのなんか聴いてると幸福な気分になる。
阿久悠さんじゃないが、自分が死ぬ時にはこういう季節がいいと思ってしまう。
暑くて暑くて、自分も周囲も過剰にセンチメンタルにはなれない季節だという気がする。
うん。
こういう言い方は不謹慎なのかも知れないけど、阿久悠さんはとてもよい季節に亡くなったと思う。
とてもお似合いの季節に、というか。

強引に我田引水するけど、『エンジェル・アイズ』というのも夏にお似合いの芝居である。
もう、どんどんぶっ飛ばして行くかんね。
観なきゃソンだと思うよ。
みんな、チケット買ってくれい!

さて、今日も暑いぜ!
夜はビールが美味いぜ!
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by mop-makino | 2007-08-09 11:18
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