一昨日の深夜、ひょんなことで鈴木聡部長と荻窪のバーで久しぶりに飲んだ。
ここんとこ人と会って話をするということが少なかったので、楽しかった。
同じ劇作家同士だと、いうところの同病相憐れむといった部分もあって、ま、気が楽だということもある。
それぞれが抱えてる台本の話などあれこれとして、そのあとは結局朝まで今年二度目のカラオケ対決ということに。
ふうむ。
仲良しさんか、わしらは。
いい年して、ばかぼんだ。
で。
終わってみれば名古屋ドームの直接対決も1勝2敗で負け越し、もはや今年の阪神の優勝の目も限りなく無くなってしまったわけだが。
それはそれとして、デイリースポーツに江夏豊さんが書いてる「野球道」という阪神戦の観戦記が前から好きである。
文章そのものは決してお上手ではないのだが、硬派であり、たいへん気持ちのこもった文章で、何というかな、いかにも「昭和のお父さん」っていう感じなんだな。(どんな感じだよ)
とにかく、2戦目で山本昌に準完全試合のノーヒットノーランをくらった翌日の観戦記もよかった。
もちろん山本昌には素直に最大限の賛辞を送っているのだが、同時に、ちょっとイレギュラーに試合以外の場外のできごとの方をメインに書いていた。
つまり、その日、金髪で有名なデイリーの松下記者が阪神が勝つ願掛けにと坊主頭にしてきたという、その純情ぶりをかなり手放しで褒めていたのね。
ふつう、自社の記者を褒めあげてる観戦記なんて読めたもんじゃないだろうけど、そこが江夏さんの人柄というか、つまり野球に純情な人間が好きってことなんだろうと思うけど、ちっとも嫌味ではなくてね、ホントにとてもよい記事だった。
思わずもらい泣きしてしまいました、オレは。
江夏さんというのも純情な人なのだなぁと思ってさ。
ま、せめてものいい話。