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マキノノゾミのブログ
by mop-makino
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▼ プロを見たかい?
天才、というか、真のプロフェッショナルってのを見たぜ。
今日、稽古場でだ。
今日から南流石先生による振り付けなどもぼちぼち始まったわけだが、明日からヨーロッパに出かけてレコーディングに入るCobaさんもやってきて、振り付けの傍らで、こっちは忙しなく音楽の打ち合わせをしてたの。
今回の歌の楽曲はもちろんもう出揃っていて、そのどれもが本当に素敵なのだが、細かなアレンジのこととか、歌以外の劇伴音楽(いわゆるBGね)のこととか、まだまだ見えてないことも多くて、ま、そういう打ち合わせね。
で、とりあえずもう一曲、美しい優しい感じの、ま、いわば「愛のテーマ」みたいなインストのBG曲ができるだけ早いうちに欲しいって話になってさ、そしたらCobaさんが「じゃ、今から仮に作って稽古場のピアノで録っときますんで、それでちょっと稽古は試してみてください」といってピアノに向かったのよ。
はぁ~。
でもさ、その時点で午後3時ジャストなのよ。
Cobaさんは3時15分には稽古場を飛び出さなきゃいけないっていう強行スケジュールだったにもかかわらずでだよ。
でさ。
作らはったよ、10分で。
で、3分で録音しはったよ。
いや、マジで。
すっげえきれいな曲。
はぁ~。
どういうことさ、これ?
やっぱ天才ってこと?
すっごいねー。
何か素人さんみたいな感想で申し訳ないが。

で、ここからは、ちょっとネタバレ。
今回のM1『天国を見た男』(主題歌)は、もぼの作詞である。
これはあいつが自分のブログでも書いてたから、まぁ詳しくはそっちを参照してもらうとして、オレももぼも、この詞は、とりあえずの、暫定的な歌詞だと思ってたのね。
実際に作曲する段階では、きっといろいろ手直しが必要になるのだろうと。
ところがCobaさんは「いや、全部このままで行きます」と言って、その歌詞のまんまに曲をつけてくれはったのだ。
で、まぁそれはそれで、もったいないやらありがたいやら助かったやらな話なわけだが、このM1の歌詞中に「コリャ」という、何とも気のぬけた合いの手の一節があるのだね。
この「コリャ」がどうしてもポップな仕上がりの主題歌にそぐわないというので、「すみません、この『コリャ』だけはどうもうまく行かないんだけど、どういう処理にしましょうかね?」とCobaさんと沢田さん、オレやその他のスタッフが頭寄せ合って真剣に話し合っていたのだ。
どうよ、もぼ。
おまえの「コリャ」ひとつが首脳陣の間でけっこうな波紋を呼んでたんだぞ。
オレはまだいいとしても、Cobaさんなんか海外へ出かけるギリギリの時間を削って、めっちゃ貴重な時間使って、「コリャ」を活かすためにああでもないこうでもないといろいろ譜割をいじったりしてんねんぞ。
おまえ、その場にいたら絶対「正座」モンだって。
というわけで、もぼになり代わって、申し訳ないことしきりだ。
で、結局、M1から「コリャ」は無事に削られました。
うむ、めでたし、めでたし。

めでたいのか?

何か、そんな日。

天才、というか、真のプロを見たねえ。

すごいよ、Cobaさん。

いや、マジで。
by mop-makino | 2006-06-30 01:07
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