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マキノノゾミのブログ
by mop-makino
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▼ 『探偵~哀しきチェイサー』絶賛上演中!
『探偵~哀しきチェイサー』東京公演の幕も無事に開いた。
初日はさすがに固さもあったが、土曜あたりから芝居はぐんぐん良くなっていると思う。
ことに、沢田さんと蘭さんはどんどん進化してる。
「いやん、もう、素敵!」って感じだ。

何だよ、「いやん」って。

で、またいろいろ質問などもあったので、前回の続き。

えーと、ソーダとジンジャーエールはウィルキンソンです(これはオレの指定)。
ビールはハイネケンで、ウィスキーはシーバス(これは特に指定したわけではないけど、何となくそうなった)。
新太郎が飲んだくれてるときのバーボンはワイルド・ターキーで、ホテルで手にしてる缶ビールはバドワイザー(これらは指定)。
滝本さんの焼酎は白波(これは何となくだけど、すわさんが鹿児島出身のためもある)。
缶コーヒーはジョージアのエメラルド・マウンテン(これも、比較的に入手しやすく10年前に現在と同じデザインの缶コーヒーはこれとボスの2種類だというので、ま、ジョージアにしときますかってくらいのことで決めた。個人的にはポッカにしたかったけどね)。

ま、ハードボイルドなんで、小道具はそうそう何でもいいというわけにはいかないのよ。
酒や煙草の銘柄で、その人のキャラクターが匂ってくるからね。

そういや、小道具担当のスタッフさんはとても優秀な方で、冷蔵庫の上の招き猫も3年前の『天国を見た男』の時に彼女が作ったもの。
あんまり良く出来てたんで、すわさんが記念にもらって帰って家に飾ってたのを今回もう一度持ってきてもらった。
その他、麻里亜さんの名刺はもちろん、警察手帳も、こけしの箱も実によく出来ている。
すべてアップに耐えます。
こういうのはお客さんからはほとんど見えないのだけど、実際に手にする役者さんの気分が違うからね。
毎度のことながら、こういうのってとても大事なことなのだ。

ま、そういうことももろもろ含めてなんだけど、今回の『探偵~哀しきチェイサー』はM.O.P.っぽい雰囲気だという声をよく耳にする。

ただね。
それは、ちょっと違うんだよな。
いや、ま、似てるのは認めるんだけどね。
でもそれは、単純に、そもそもオレ自身の美意識が、ある時期のジュリーから決定的な影響を受けているせいだと思うよ。
昔、M.O.P.やってて、ちょっと行き詰ったりした時なんか、よく『太陽を盗んだ男』を見直したりしたもんね。
それで(よし、オレが面白いと思うことは絶対に間違ってない!)とかって思ってたもん。
今回の作品は、まさにその時代の沢田さんのナンバーから発想した物語なわけで、そして、そういう作品こそがつねにオレのいちばん作りたいものなわけだから、ある意味、似るのは当たり前なんだよね。

ま、イバって書くほどのことじゃないけどな。

あと、今回の歌のタイトルだけ。

第一幕
M1  「警察歌」
M2  「探偵(哀しきチェイサー)」
M3  「さよならのマリー」
M4  「サイレンは鳴っている」
M5  「フラレ男のヨーデル」
M6  「鎮魂」

第二幕
M7  「兄ごころ」
M8  「酒場の夜に」
M9  「探偵(哀しきチェイサー)」(リプライズ)
M10 「殺人事件」
M11 「探偵(哀しきチェイサー)」

「探偵(哀しきチェイサー)」以外の曲は、すべて今回のオリジナルでCobaさんの作曲。
M10の歌詞は萩原朔太郎の同名詩からの引用、あとは基本的にすべてオレが書いたのだが(1曲だけもぼに手伝ってもらってる)、M3の歌詞の一部は「グッバイのマリア」(阿久悠作詞・大野克夫作曲)からの引用。
順序が逆なのだが、実は「グッバイのマリア」という歌も大好きで、それが新太郎からのアンサーソングだというつもりで書いたため。
蟷螂さんが気に入ってくれた芝居冒頭の「警察歌」も実にそれっぽいけど、オリジナルっす。

とにかく、今回、往年のジュリーファンの方には、ぜひ観ていただきたい芝居である。
あと、もちろんキャンディーズファンも。

あ、当然、M.O.P.ファンも。

紀伊国屋サザンシアターにて絶賛上演中!

よろしくっす。
by mop-makino | 2009-04-14 00:16
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