あ、オヤジのブログが更新されてるよ!
なんか残念だ(笑)。
海苔巻きどーん!がけっこう好きだったのだがな、意味なく愉快で。
大阪~高知の旅から帰ってきて、この三日は完全オフで休んでいる。
え、いつ以来だよ、休むの。
マジで去年の『リボルバー』終了直後以来かも知れない。
いやいや、正月に一日だけ休んだから、それ以来か。
ま、何にしても、ホンマ無茶苦茶なスケジュールやったからね、この一年は。
ていうか、本当はこの三年、ずーっと最後はどういう作品で劇団を終わるかを考えあぐねていたので、その意味ではカタチだけのオフはあっても、一日たりとも気の休まる時はなかったのよ。
それが、何はともあれ、カタチになった。
今回の『さらば八月のうた』が本当に最終公演にふさわしいかどうかはわからないが、オレとしてはそのつもりで書いたのだし、もうそれで良しとする。
というわけで、つかの間のオフである。
で、これがまぁ、くそ暑いねー。
猛暑ではなく、酷暑だね。
たぶん2004年の夏以来じゃないか、こんなにひどく暑いのは。
たしか『虚飾の町に別れのキスを』を稽古してた時が、こんなんだった記憶があるもんな。
夏が好きだと書いた手前、あんまりつらそうなことは書けないが、それにしてもセミも鳴かないもんな、これだけ暑いと。
オレはセミががんがん鳴いてる暑さが好きなので、そのくらいには涼しくなってほしい。
ひとつ頼むよ、今年の夏よ。
前にも書いたのだけど、ていうか前回も書いてるけど、50回の夏を体験してきて、オレにとっていっとう印象深い夏は1978年の夏である。
これがまた、取り立てて何があった夏というわけでもないのだけどね。
それどころか、取りわけ何もなかった夏だといってもいい。
とにかく、浜松日体高校を卒業して、静岡の予備校に通ってた浪人生の夏。
その予備校へは、朝6時に起きて、片道2時間かけて通っていた。
浜松静岡間は在来線で1時間ちょっとかかるのね。
その行き帰りで「新潮文庫の100冊」を読んだ。
桃井かおりさんの素敵なブックカバーが欲しかったからだ(今でも一枚取ってある)。
『チップス先生さようなら』あたりの薄っぺらなやつから取りかかり、1年かけてすべて読破するつもりだったのだが、40冊ちょっとで挫折した。
トーマス・マンの『魔の山』がなかなか読み終わらなかったからである。
予備校では古典の授業だけ出て、あとは自習室だった。
古典が苦手だったのと、単純に古典の老先生が面白くて好きだったのと両方の理由だ。
午前中だけで自主的に下校し、新静岡センターの地下で冷やし中華か立ち食いのそばを食べて、浜松に帰って、あとは図書館で自習した。
自習したのは世界史だけで、それも参考書は使用せず、ひたすら山川の教科書を読んで暗記する、というやり方だった。
毎日がその繰り返しだ。
女の子とつき合うなんてこともなかった。
予備校には横顔の可愛い、藤枝から来てる色白の女の子がいて、ほんのりと好きだったのだが、話したこともなかった。
杉本さんだったかな。名前もウロだ。
だいたい正面から顔を見た覚えがない。
横顔ほどには可愛くなくて、それで忘れてしまったのかも知れない。
あ、でも文通はしてたな。
向こうがたぶん一つか二つ年上で、たしか倉敷の藤波さんだったかな。
ロッキングオンの読者同士で、高校3年くらいから3年くらいポツポツと続いたと思う。
鉛筆で端正な字と文章を書く人だった。
一度も会ったことはないし、お互いに顔も知らないけど、今でも元気でいてくれたらいいと思う。
高校を卒業すると、毎日私服である。
そうなると、お金はないが多少のお洒落はしたい。
で、JUNのTシャツを二枚買った(笑)!
「JUN COOL & ELEGANCE」とプリントされてるやつ。
白いのと黒いやつ。
Tシャツの袖は丁寧に三つ折りにして着た。
ジュリーの新曲『ダーリング』に激しく興奮し、LP『今度は、華麗な宴にどうぞ』を発売日に買ってB全の大きなポスターを入手して部屋に貼った。
平積みされていた矢沢永吉の『成り上がり』を買って帰りの電車で読み、いたく感動した。
ショーケンは『NadjaⅡ』の年だったが、オレには二年前の『Nadja』のファーストのほうが好みで、かえってそちらのほうをよく聴いた。
ウィングスは『ウィングス・グレーテスト』の年で、このベスト盤と、その前に出た『ロンドンタウン』をよく聴いた。
あ、あと松村雄策だ。松村雄策のデビューLPが出て、すみやレコード(だったかな?)にライブを観に行ったりした。
渋谷陽一が司会してた。
映画は観た覚えがない。
たぶん1本も観てないのだろう。
あ、思い出した。
ビートルズの『シェア・スタジアム・コンサート』の映画がどういうわけか公開されたんで観に行ったんだ。
今でもどこかにパンフレットがあるはずだ。
あ、あと『ハーダー・ゼイ・カム』を浜松児童会館で観たな。
でも、こういうのは映画を観たうちには入らない感じだな。
で、芝居は、どういうわけか劇団四季の『エクウス』を観ている。
当然ながら、つかさんの芝居はまだ観ていない。
ただ、家にあった「芸術生活」という美術雑誌のレビューで『巷談松ヶ浦ゴドーの戒め』のVANホールの舞台写真を見て、背景の黒幕に大きく「hello goodbye」と書かれてあるのが気になっていた。
だいたい、まだ演劇なんてものにはさほど興味はなかったのだ。
図書館から家に帰ると、何となく母親と一緒に大相撲中継を見た。
後にも先にも、お相撲なんてのをそれなりに見てたのはあの年だけだ。
平幕(だったと思う)の富士桜が輪島に勝って大金星を挙げたりして、このお相撲さんは人気があった覚えがある。
横綱では輪島よりも北の湖のほうが、それはもう憎らしいくらいに圧倒的に強くて、好きだった。
どうでもいいが、今でもマイ・ベスト・横綱は北の湖である。
本当にどうでもいいが。
お相撲を見て、晩飯を食い、風呂に入ると、あとはもう眠くて仕方がない。
何しろ朝が早いですからね。
それで、たいていすぐに寝てた。
浪人生のくせに、まったくといっていいほど夜更かしはしなかった。
ほとんど、それですべて。
そんな夏だ。
それ以上には、本当に何もない夏だ。
それなのに、今でももっとも印象の深い夏だ。
静かで、暑くて、孤独(な気分)で、そして時間だけは妙にたっぷりあった。